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北海道ツーリング2017 PART8「ハイライトの波状攻撃 -稚内、宗谷、浜頓別-」
2017-8-24 0:51 投稿者: さすライダー (記事一覧) [ 29hit ]
7月18日:全力で晴れ 走行距離:190km


2日ぶりの太陽の光が眩しい朝、こうなるとサッサと出発したい。手塩の「鏡沼海浜公園キャンプ場」とても良いキャンプ場なので、次回は連泊しよう。


玄関開けたら2分でご飯!もとい、走り始めて2分でオロロライン!
今日のこの天気は、間違いなく過去最高のオロロン日和だ。気持ちよく流していると、前方に巨大風車群、オトンルイ風車群発見!


ここはオロロンラインのハイライトの一つで、左手に利尻富士、右手に緑の大平原と巨大風車群、目の前に地平線まで続く道。


ライダーなら奇声を発せずにはいられない場所(笑)無論、僕も既にテンションがおかしい。心地よい風を切りながら、愛車のアクセルを回す。あまりに風車が巨大なので、走っているのに止まっているように見える。


こういう時はこのまま駆け抜けたい衝動と、写真を撮りたい衝動が頭の中で交錯する。今回はどうやら写真が勝ったらしい、さすがにこの快晴と絶景、これは納めておかないと。

続々とライダーが集まってきては写真を撮っている、全くライダーという種族は、太陽が昇るとどこからともなく湧いてくる種族だ(笑)


この時点で、今日という日がこの旅の、いや、今までの北海道ツーリングの中でもハイライトになることは明らかだった。

オトンルイを抜けると、オロロンラインのハイライトにしてクライマックス「道道106号線」のお出ましだ!手塩から稚内までの約70km、永遠と続く地平線が見える直線道路。


周囲には、人気もガードレールも電柱も、もちろん信号なんてものは存在しない。目の前に広がるのは、青い海と緑の平原、そして直線道路のみ!これで気持ちが高揚しないライダーはいないであろう。

日本全国のツーリングスポットを網羅している、ライダーのバイブル「ツーリングマップル」に「ライダー憧れの道」と明記されている唯一の道でもある。


僕はその昔、バイクでオーストラリアを一周した。
町と町の間隔が500km、次のガソリンスタンドまで300km、360度地平線の中、ひたすらアクセルを開け続ける、そんな毎日を約1年間すごした。

オロロンラインは、そんな僕の青春の大冒険を思い出させてくれる場所だ。


それにしても今日は利尻富士がよく見える、こんなに綺麗に見える日はそうそうないであろう。果てしない道と果てしない景色、目と心でしっかり噛みしめながら、しばし愛車とともに至福の時間を過ごした。

稚内まで10km、、、終わってしまったか。
往復したい衝動に駆られるが、こういうものはその瞬間を心に刻んだ方が思い出に残る。来年もまた来ようじゃないか、大丈夫、絶対晴れる(晴らす)から!


さて、腹が減った、、、何を食べよう、、、あぁ、あそこに行こう!旅人御用達の稚内のウニパラダイス「樺太食堂」を目指す僕とGS号。

今まで何度か行こう思った店だが、ことごとく定休日だった、僕のジンクスな店(笑)大丈夫です、今日のこの感覚は絶対外れない。

案の定、お店は営業していた!店内に入ると、今までこの店を訪れた人の書き込みが店中を埋め尽くしていた。


感じの良いおばちゃんにメニューをもらい「生うに丼」を注文。
明らかに美味そうなウニとおまけ(?)イクラ、山盛りのご飯、、、、美味そうだ、、、これを見て白米が食えそうだ。

とろけるようなウニの味に感激、思わず「うまい!」と声が出てしまった。絶景の道を堪能して美味いウニ丼?明日死ぬんじゃないか?(笑)

今度は是非ウニが二段になっている「二段式ウニ丼」5800円を食べたいものだ(流石に勇気がいる価格だな〜)


お腹も心も満足、もう今日はこれで終わりでもいい感じ。
しかし嬉しいことに(?)時はまだお昼過ぎ、今日という日はまだ半分なのか?もうお腹いっぱい満足だぜ。


雄大な利尻富士と、稚内の街中をうろつく可愛い鹿さん達に後ろ髪を引かれながら、僕は「あの場所」を目指して走り出した。

北海道を旅する全ての旅人が目指す「あの場所」である。
途中「宗谷ふれあい公園」にて、再び利尻富士の絶景を堪能、どこで何を見ても北海道にはハズレがない!


再び走り出す、あの場所が徐々に近づいてきた、何度行ってもあの場所は目指したくなる。


そして僕と愛車は、日本最北端の地「宗谷岬」へと辿り着いた。
人生で5度目の最北端、GS号では初!なんだかとても嬉しい!定番の記念撮影を済ませて、新しい相棒と再び日本の果てまで走ってきたことを誇りに思う。ライダーなら黙って端っこ!日本の四隅は目には見えない「達成感」という最高の宝物が待っている。


よっしゃ!この調子で残り3つの端っこも制覇だ!僕の愛車になったからには、日本を一周して四隅を回るのは当たり前、その先の海外だって走ってもらうよ!改めてよろしくね、世界最強旅バイク・R1200GS号!なんだかとても清々しい気分だ、バイク旅最高!北海道アイシテル!


さて、西のサロベツ(オロロンライン)を満喫したので、次は東のエサヌカだ!

道北エリア2大直線道路「エサヌカ線」に突入!残念ながら太陽さんが雲に隠れてしまったが、それでも限りなく絶景だ。というより、ここもバリバリ晴れていたら流石に怖い、マジで明日死んでしまう(笑)

エサヌカ線は草原の中をひたすら突っ切る直線道路、ここ数年で一気に人気スポットになった感がある。実際ライダーとよくすれ違う、しかも皆、気持ちが悪くらいに笑顔だ。


しかし、エサヌカ線はオロロンラインと違って、数キロごとに直線で曲がるクランクがあるので、くれぐれもスピードにはご注意を!


もうお腹いっぱい、はちきれそう、、、満足、キャンプ場に向かおう。

今回も今まで行きたかった場所に初訪問!ラムサール条約の「クッチャロ湖」にある湖畔のキャンプ場だ。ここはいつも通過点だったので、泊まる場所ではなかった。

今回は初めからここに泊まるつもりで、昨日天塩で刻んでおいたのだ。


キャンプ場に到着すると解放感がハンパない!キャンプ場へと続く道を走っていくと、突如視界が開け、クッチャロ湖がどーんと目に入ってくる。そして綺麗な緑の芝生のテントサイト、色とりどりの旅人のテント、今日という日で振り切れたテンションが再び上がる。

受付で申し込みを済ませ、払った金額は200円!ここが200円!ぶっちゃけタダと同意だ!キャンプ場なのに、まさかの自動ドアで広くトイレ(綺麗)使いやすい炊事場にランドリーも完備。


売店もそれなりに充実している管理棟に、まさかのキャンプ場フリーWiFi!これには驚いた。


オーストラリアのキャンプ場ではWiFiが当たり前だったが、日本でもWiFi付きのキャンプ場があったとは!さすがアウトドア天国北海道。フリーランス旅ライダーにはありがたい!とは言っても、今日はパソコン開くつもりは無いけど(笑)


テントを建てて、クッチャロ湖を眺めながらまったり、なんて贅沢なんだろう。徒歩で行ける温泉は、口コミでも評判の素晴らしい泉質!そしてクライマックスはクッチャロ湖に落ちる夕日。

それは、僕が今まで見た夕日の中でも、1〜2位を争う素晴らしい夕日だった。

気持ちの良い道を走って、美味い飯を食べて、眺めの良いキャンプ場で優雅な時間を過ごし、温泉入って夕日で締める!


なんと素晴らしい今日という一日、まさにハイライトの波状攻撃!もう攻撃されなくても、、、とっくに負けてます。

クッチャロ湖に沈む夕日の光が、愛車を眩いばかりに輝かせる、、、明日も晴れるな!


→北海道ツーリング2017 PART7はこちら
→北海道ツーリング2017 PART9はこちら
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オロロンライン
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日本最北端:宗谷岬
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クッチャロ湖の夕日
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