行ける今行く!!雨の北海道駆抜けツーリング!!
Tweet 僕はリターンライダーだ。
学生だった19歳の時に当時の中型二輪免許(現在は普通二輪免許)を取得し、バイトのお金を費やしてYAMAHA R1−Zを購入し、バイクで走る楽しさと難しさを肌で感じたことを今でも鮮明に覚えている。
社会人になってもしばらく乗っていたが、ツーリング先での転倒や車との使用頻度、ひとり暮らし等の理由により20代半ばでバイクを手放して降りてしまった。
その後10年くらいは原付を所有するくらいで、普通二輪に乗ることは無かったがひょんなことからfacebookで昔の会社の先輩と繋がりを持ちレンタルバイク等を利用してまたバイクの世界に戻ってくることが出来ました。
以前バイクに乗っていたころは今よりもバイク雑誌が多く発刊されており月刊誌を愛読していたのですが『ライダーの聖地 北海道』という文字が頭に刻まれて、そこに掲載されているツーリングレポートを食い入るように読んでいた記憶が有ります。
僕の中で『いつかは自分のバイクで北海道』という気持ちが芽生え、北海道ツーリングというものに様々な期待を描きながら年月が過ぎて行きました。
昨年、大型自動二輪の免許取得とほぼ同じ時期に、親戚の叔父から譲り受けたYAMAHA FZ400が手元にある状況で、体力的・健康面を考えて『行ける時に行こう』と考えて今年実行できるように計画を練りました。
4月に会社の休日カレンダーが発行され、休日期間と行きたいところを考慮し、フェリーや宿泊するホテルなどを抑え、いざ出発することとなりました。
夏休み期間は平成29年8月11日から16日の6日間。
全ての願望を叶えようとしても日数が足りないことは理解していたので、今回のツーリングの目的を『北海道を走る!!』に決めて、各地を深く探索するのではなく浅く広く走りまわろうと定め計画を練る。
そのため、ツーリングレポートを日にち毎に分けて数回で書こうかとも考えましたが、各箇所でのエピソードも少ないため、1つのレポートにまとめることにしました。
北海道に行くには往復フェリーの確保が必要とされる。
調べると数通りの航路があるが、限られた時間の中で北海道を少しでも多く走ろうとするとフェリーに乗っている時間を短くし、バイク移動を長くしたほうが良いだろうと検索する。フェリーよりバイクのほうが足が速いですからね。
出発・到着時刻など様々な条件を加味し、今回は往路:八戸〜苫小牧の川崎汽船フェリー復路:津軽海峡フェリーを利用することにする。
津軽海峡フェリーは出航日の3か月前、川崎汽船フェリーは出航日の2か月前の9:00からインターネット予約が始まり、夏休み期間は予約激戦期間と事前情報で知っていたので9:00前にパソコンの前に陣取り、車検証などを用意して時間を待つことに。
津軽海峡フェリーは難なく取得できたが、川崎汽船フェリーはアクセス速度が遅くなり、他の人たちも同時期に申し込みをしていることを実感したが無事に取得することが出来ました。
川崎汽船フェリーは大洗発等の便に比べるとそんなに人気の航路ではないと聞いていましたがとれた時に初めて気持ちが北海道を向いたと思います。
川崎汽船フェリーの八戸出航時間を8月11日8:30の便を予約したため、8月10日の21:00迄には現住所(東京都町田市)を出発し、東北自動車道をひたすら北上して約700kmを走破しなくてはならない。
また、フェリーの規約で出航の90分前に到着し受付を済ませるようにとのことだったので
初めて長距離フェリーを利用する僕は遅くとも6:30位には到着していたいところ。
高速道路主体とはいえ700kmを9時間30分で走破することは無謀にも思えるが、8月10日の仕事を定時で切り上げれば19:00位には出発できるので勝算はあると計画を進める。
前置きが長くなりました。
平成29年8月10日(0日目)
夏休み前最後の仕事の日。
仕事の関係で帰宅時間が大幅に遅くなり、家についたのが19:00を回っていた。
身支度の最終確認をしてバイクに積込み、給油してからだと東名高速道路 横浜青葉ICに乗れるのが20:30位になってしまう。
今回の宿泊は全てホテルを予約してあるので、往路のフェリーに乗れなければ全ての計画が水泡に帰す。
この時期のフェリーはキャンセル待ちを期待してはいけないと云う先人たちの教えも有ったので、とにかく八戸に向かって走り出すことに。
最悪途中で間に合わないと判明した時は諦める判断をする勇気も必要だと覚悟しました。
バイクに荷物をパッキングして自宅を飛び出したのが20:10。
最寄りのガソリンスタンドで給油してトリップメーターをリセット。
20:30東名高速道路 横浜青葉ICを北に向け出発。
天候は曇りだが、東北自動車道の途中から強雨が降り始める予報。
雨の降らないうちに少しでも距離が稼げればという欲もあり、足早に運転するも首都高速3号線から大橋JCTまで続く渋滞と首都高中央環状線が浦和まで渋滞していた。
首都高中央環状線は相変わらず蒸し暑い。
滅多に回らないFZ400の冷却ファンもフル回転し、運転している自分自身も息苦しさでつらい。
何とか渋滞を抜け出し、東北自動車道 浦和料金所を通過。
時刻は22:00、八戸のフェリー乗り場まではあと約640km
このまま順調に走れれば翌朝の5:30位にはフェリーに辿り着ける予定。
東北自動車道に入ると帰省の車が沢山走っており、それぞれの車線のペースも様々で追い越し車線は狂気の沙汰で飛ばしている車も結構見受けられる。
そんなに前走車にくっつかなくても・・・・。
周りのハイペースに引っ張られながら順調に距離を稼ぐ中、宇都宮を前にしてついに雨が降り始めた。
それも一気にヘビーウェットの状況。
次の休憩・給油ポイントを国見SAにしていた為、メッシュジャケットの状況で走り続ける。
平成29年8月11日(1日目)
宇都宮を過ぎて二車線になり周りのペースも落ち着いてきたが雨は強さを増すばかり。
0:40に東北自動車道国見SAに到着。
横浜青葉インターを出発してから333.3km。
給油量が15.6リットルでタンク容量が17リットルなので、平均燃費を20km/リットルとしたら
300km以内の給油が望ましいことを確認。
メッシュジャケットに防水防風のインナーを装着。
この時天気予報を確認すると、この先もさらに強い雨が降っている模様。
フェリーターミナルまで残り約360km。
このペースでいけば05:00位に到着できるはず。
それでも気持ちに余裕はない為、煙草を一本ふかして足早に出発。
途中事故渋滞(30km、110分)に巻き込まれ体力・神経を削られるも、車の流れは何とか確保していたのでそのまま走り続けることに。
深夜帯のこの時間に同じように北上しているバイクも結構いたので、睡魔に襲われることもなく順調に歩を進める。
04:30 東北自動車道 岩手山SAに到着・給油。
渋滞に巻き込まれて大分時間を費やしてしまったが、フェリーターミナルまではあと約100km。
ここまで来ると大分車の量も減り渋滞の情報もない為、06:00には辿り着けることだろう。
天候は引き続き強雨。
出発前日にヘルメットのシールドに撥水剤を塗ってきたがすでに効果は半減している。
自分の雨男っぷりが少し面白くさえ思えてきた。
間に合う見込みが出来て少し心に余裕が出来たので、焦ることなく慎重かつ確実に走り出す。
05:45 八戸フェリーターミナルに到着。
僕の前には1台のバイクがいただけ。
受付開始が06:00なので、煙草と缶コーヒーで時間を繋ぎ、06:15に受付完了。
乗船券とバイクに括り付けるタグを受け取り、フェリーの中にはオートレストランしかない為最寄のコンビニで朝食・昼食を購入。
コンビニで買い物をしていると、ワラワラとバイクが集まってくるのが目に見えた。
みんな北海道に行くのだな!!と旅気分が急上昇していく。
フェリーへの乗り込みはバイクが先ということで、07:15に乗船。
係員の案内に従い所定の場所に停め、ローギヤ・キーロックの状態とヘルメットは客室に持っていくようにとのこと。
今回行きのフェリーは、夜通し走って疲労困憊になることを想定して2等寝室(1人用個室)を予約していた為、部屋に入りバイク用のジャケットとツーリングパンツからラフな格好に着替え、朝食を食べてからリラックスしていたらそのまま寝てしまい、気付いたら出向していた。(出港時の感動の瞬間?を逃してしまった)。
11:00頃船の揺れに気づいて目をさまし、外に出てみると相変わらず雨は降っている。
風もやや強い。
北海道に上陸するころには回復していてほしいと願いつつ、部屋に戻り二度寝をしようと思うものの旅先で気分が高揚しているからなのか?なかなか寝付けず船内を探索することに。
携帯電話も電波が途切れ途切れで安定しない。
北海道 苫小牧港着岸予定の16:00まで何とか時間をつぶして、いざ着岸。
下船はバイクが最後ということなのでロビーで待機。
16:40に係員さんから下船許可が出たのでバイクに戻り再パッキングをしていざ下船。
スロープの前で一時停止を促されたときに『ついに来たぜ北海道!!』と思っていたがスロープに差し掛かった時に強雨が視界に入り『やっぱり雨か!!』と苦笑してしまった。
現在地の苫小牧から本日の宿泊地である留萌市までは、高速道路で約200km。
順調にいけば3時間もあれば到着できるだろうから、20:00にはチェックインできるだろう。
苫小牧港から道央道のインターに向けて移動開始。
少し小雨になってきたが晴れ晴れした感じは皆無である。
スマホのナビに従って道央道に入り一つ目の輪厚PAで休憩するころにはまた雨足が強くなってきた。
輪厚PAの駐輪所に同じように雨宿りしていたライダーの人と雑談をし、この先の天候回復を願って黄色いテルテル坊主を購入しバックに取付け、給油してから出発する。
願いもむなしく雨足がさらに強まり、パーキングエリア・サービスエリアを各駅停車で移動していくのですが、皆考えることは同じようで『また会いましたね!!』なんて苦笑いをしながら移動していきました。
今回のツーリング前に先輩から『リラックマのねつけ北海道verの購入』の指令を頂いていたので、その先も各駅停車の旅が続く。
日も落ちかけて、見知らぬ土地で夜間の雨天走行という悪条件が恐怖になったが、それでも留萌市の宿泊地は変えられないので、遅くなることを連絡してひたすら前を向いて走り続けることに。
道央道の札幌JCTを旭川方面に折れなおも東進。
20:00に砂川SAに到着し、夕食に『砂川ポークチャップ』を頂く。
北海道に来てから初めてのご当地グルメでしたが美味しくいただきました。
日没から数時間、気温もぐっと下がり温かいお茶で体を温めて深川JCTを左に折れて深川留萌自動車道に入る。
前にも後ろにも車は皆無。5分に一度くらいの間隔で対向車が来るのだが、留萌市方面に向かっている車に追いつくことも追い越されることもなかった。
また、この道は所々にしか街灯がない為、土砂降りで漆黒の中を単独走行で走り続ける。
自動車専用道路とはいえ、道の真ん中に熊でもいたらどうしようか?などとネガティブになりながらも深川留萌自動車道を走破し、降り口から20分くらい走ったホテルに到着。時刻は21:30。
ここまでの雨行程を、メッシュジャケット+インナー、防水仕様のライディングパンツで走ってきたが、合羽には機能的に及ばず全身ずぶ濡れの状況に申し訳なさを抱きながらチェックイン。
部屋のエアコンを暖房全開にして濡れた衣類、荷物を乾かして明日に備える。
せめてブーツの中が乾いてくれるとうれしいのだが。
暖房全開の部屋に滞在するのは少し息苦しかったので、コンビニを探しに外に出た時に、居酒屋(スナック?)からカラオケで松山千春さんの『大空と大地の中で』が聞こえてきた。
果てしない大空と〜♪広い大地のその中で〜♪
改めて北海道にいるのだと実感した瞬間でした(笑)。
その後少し留萌の街を散策し、セイコーマートで飲み物を購入して戻り就寝。
明日は晴れますように!!と願うも予報では今日と同等以上の悪天候との事。
まあ、ここまで来たらなるようにしかならないと深く考えないようにしておりました。
本日の走行距離(0日目・1日目合算)900km
8月12日(2日目)
本日は留萌市〜稚内市〜宗谷岬〜紋別市(宿泊地)の予定。
移動距離の想定は400km。
天気予報を見ると1日中強雨となっている。
7:00現在、ホテルの窓から外を眺めると完全なヘビーウェット。
計画を練る段階で悪天候を想定し、最悪の場合稚内市と宗谷岬をキャンセルしてまっすぐ紋別市を目指せば移動距離を半分にできるようにしていたので、どうしようかと迷うがオロロンラインを走っていく他のライダーを見て同志がいる事に勇気づけられ、予定通り北上し稚内を目指そうと決意する。
今日は朝から合羽を纏い、後部座席に固定したツーリングバックも雨用のカバーをして8:30に留萌市を出発する。
走り出してみるとこの悪天候の中結構バイクが走っている。
yaeh!!も何度もしていただき、北海道を走っている実感が増してくる。
羽幌町で初のホクレンで給油し1つ目のフラッグをゲット。
さらに北上し、道の駅に極力立ち寄るようにしながら移動。
雨足は相変わらず強雨。天気予報が外れてくれても良いのになんて思いながら、道の駅富士見に到着。
時刻は10:40
朝ごはんがまだだったので売店にて食べ物をみていると、小さな(小学生くらいかな)女の子が食堂の呼び込みをしながら絵葉書をくれたので、せっかくだからと『とんがりかん』でスープカレーを食す。
女の子は『店長』と呼ばれていたので、お店を手伝っているようでした。
女の子たち(3名)は道の駅に入ってくる二輪車が嬉しいらしく『バイク人(じん)が来た!!』って連呼していたのがとても微笑ましく思えました。
朝食を食べてさらに北上。
オロロンラインは本当であれば雄大な海が左手に広がっているはずなのだが、雨と若干の霧の為に道路わきの波打ち際しか視界に入ってこずとても残念な状況。
天塩町でオロロンラインが国道232号から道道106号線に変わるもそのままオロロンラインを通り稚内市に向け舵を取る。
道道に入ると車もまばらになり、対向車も極端に減る。
オトンルイ風力発電所が見えてきたが、そこに行きつく間に単独走行の自転車が数台いたのには驚いた。
バイクでも雨は嫌なものなのに、たくさんの荷物を積んだ自転車を濡れて重い体で走行している姿に敬意を払いながら手を挙げてエールを送るとミラー越しに手を振りかえしてくれた。
昨今の自転車ブームにはマナー面などで良い印象がなかったが『これぞ冒険』というのを目の当たりにすると、同じ北海道を走るものとして少しだけ共感が生まれた瞬間でもありました。
曇天の風力発電施設を見てもいまいち感動に欠けましたが、数枚写真を撮って移動再開。
13:00稚内駅に到着。
相変わらずの雨模様で、他の観光客は傘をさしている。
日本最北端の線路を写真に収め心底冷え切った体を温める為ホットココアを飲み、宗谷岬に向けて移動開始。
14:15宗谷岬に到着。
この頃には風も強まり、雨足も衰えない状況で嵐の様相となっていた。
宗谷岬の『日本最北端の地』の石碑を写真に収めるのに行列が出来ていたのに嫌気がさし、遠距離で写真に収め石碑より数メートル右手にある、地図の石碑の前に行く。
晴れていたらこの方角にクリリオン岬が見えるということだが、灰色の空と海が見えるだけでした。(晴れていても冬場でないと見えないらしいです)。
日本最北の地に自分と愛車で来れたことに感動し、移動開始。
宗谷岬の近くにある『日本最北端のガソリンスタンド』で給油する。
ここは、事前に調べていたがバイクで給油すると貝殻で作られた安全祈願のお守りを頂ける。
あまりに寒いのでトイレをお借りするついでに小休止。
店内は暖房がつけられており、しばらく温まることにする。
よく見ると店員さんは防寒着を着ていたので『やっぱりこの時期でも防寒着は使うのですか?』と聞くと『何年もここで働いているけど、この時期に防寒着を着ることは初めてかもしれない?』とのことでした。
備え付けられていた温度計を見ると14℃、走行中の体感はさらに低い。
なんだか自分の雨男ぶりが迷惑をかけたような錯覚に陥り申し訳ない気分に(笑)。
日本最北端のガソリンスタンドを後にしてしばらく走ると『エサヌカ線入口』の看板が目に飛び込んできたので、この際走ってみようと思い左折。
電信柱が一本もなく、逆に草原の中にアスファルトがあることが不自然に思えるような状況に少し感動。
この頃には、晴れてれば・・・なんて思っても、ここまで雨が続くならこの状況も楽しんでやろうと少し開き直っていた。
野生の小鹿が遠間でこちらを警戒していたが、熊が来ないうちに退散。
本当に直線的で何もない素晴らしい環境なのですが、晴れた日にまた来たいと思う(雨のリベンジに)場所でした。
エサヌカ線から国道238号線に復帰し、紋別市を目指してひたすら南下。
枝幸町に差し掛かるころにスマホに異変が。
突然再起動が繰り返される状態に。
バイクからUSB電源をとっていたのでバッテリー切れの心配はなかったのだが、雨の中充電していたのが良くなかったのか?。
セイコーマート枝幸店に立ち寄り復帰を試みるも、うんともすんとも言わない状況。
幸い本日の宿である紋別市は国道238号線をまっすぐに行けば辿り着ける場所なので移動に不安はないが、今までのデーターやナビで移動に掛かる所要時間等の情報がなくなってしまったら厳しいなと思い、店員さんに近くにDOCOMOショップは無いかと尋ねると紋別市にあることが判明。
DOCOMOショップは多分19:00閉店だろうからそれまでに辿り着かないと明日以降の旅程が苦しくなる。
時刻は16:30・・・・間に合うだろうか?
ひたすらに南下し、道路標識で紋別市までの距離を確認しながら走り続ける。
18:15に宿泊地であるホテルに到着し、チェックインを手身近に済ませスマホが故障してDOCOMOショップまで行きたい旨を伝えて経路案内をしていただき、18:45にDOCOMOショップ到着。
最悪の場合機種変更かな?と思っていたら、リセット動作を行ったら無事に復帰することが出来ました。
データも損失していない状況だったのを確認し一安心。
ホテルに戻り一息して、本日の夕食をセイコーマートに買い出しに行く。
このホテルの空調は全体空調なので、昨日の留萌の宿のように暖房全開にして濡れたものを乾かすことが出来ない。
いろいろ考えてみた結果、タンクバックに濡れたものを入れて備え付けのドライヤーを回しその上にタオルをかけてミニ乾燥室を作って対処。
結構乾かすことが出来ました。
道中さんざん雨が降っていたのに、ホテルについた途端止んだのはご愛嬌ですね。
本日の走行距離:400km
8月13日(3日目)
本日は紋別市〜帯広市〜富良野市〜美瑛町〜旭川市に行く予定。
朝外を見ると、路面はぬれているが霧雨程度の雨が降っていた。
正直ここまでで一番天気が良い。
気温と天候により着るものが迷う状況でしたが、合羽を纏わずメッシュジャケット+インナーで出発することにする。
8:30にパッキングを済ませ帯広市に向けて移動開始。
11:30に道の駅陸別町に寄り鹿肉ステーキとカシスサイダーを頂く。
鹿肉を焼いていたお兄さんも以前東京に住んでいたらしく地元の話に花を咲かせ、脱サラしていろんな経緯があって陸別町にいることなど、興味深いお話をしていただきました。
僕はコミュニケーションがあまり得意なほうではないのですが、旅先でいろんな人とお話している自分に少し驚きながら、帯広を目指し移動開始。天候は曇り。
久しぶりのドライ路面を楽しみ、広大な農地を横目に順調に距離を伸ばしていく。
このころ、対向車からのパッシングを頂き路側の木陰に待機しているパトカーの罠をうまく回避できました。
地元の人も結構捕まるらしいのですが、対向車が教えてくれることがとてもありがたく感じました。
また、昨日までの雨行程では一度もパトカーを見かけなかったのですが、天候回復とともに警察も取締りを始めたんだろうと、より一層慎重に走るように心掛ける。
その後順調に歩を進め、道東自動車道 足寄ICより高速道路に乗り、帯広を目指す。
音更帯広インターを降りて、しばらく走ると帯広市内に突入。
時刻は14:00。
帯広市は結構な都市なのだと思いつつ、尋常じゃないくらい渋滞している。
聞けば8月13日は道内でも屈指の花火大会があるらしく、途中渡った川(十勝川)近辺で観光客がごった返しになっていた。
何とか帯広駅周辺までたどり着き、今回帯広に寄った理由が『地元の帯広豚丼を食べたい!!』だったので、目星をつけていたお店に行くことに。
バイクで走りながら周りをキョロキョロ見ていると、所々長蛇の列があることを確認。
案の定、人気のある豚丼屋であることが判明し、最後尾まで見ると約200人位が自分の順番を待っている状況。
旅先で食べ物の為に時間をとられると、後の行程が苦しくなるので人気店での食事をあきらめることにする。
さて、どうするか?せっかく帯広に来たのだから人気店でなくても豚丼は食べたいところ。
周囲を探すと豚丼のノボリが出ている店が数件みられるが行列は皆無。
行列のできていない豚丼屋に入るのはとっても微妙な感じはしましたが背に腹は代えられない。
入店し豚丼定食を頂きました。
それなりに美味しかったとだけ書いておきます(笑)。
食後にホクレンフラッグを手に入れようと近くのホクレンを目指す。
ここで全てのホクレンでフラッグを取り扱っているわけではないことを知り、定員さんに取り扱っているお店の案内を受け移動し無事にゲット。
今回のツーリングでホクレンのグリーンエリアを通過するのが今日だけだったのでフラッグコンプリートに一歩前進できた。
時刻は15:00。
本日の宿泊地である旭川市に富良野市と美瑛町を通過して向かう予定だが、大分時間が押している。
足早に国道38号線を北上し16:40に道の駅南ふらのに到着。
気温もだいぶ低くなり小雨も降り始めた為、防風性のあるパーカーを着こむ。
屋外にある地元の農産物を販売しているところで『しろとうきび』が売っていたので購入して食す。
普通の黄色いとうもろこしよりも甘みが強く歯ごたえもシャキシャキでとても美味しかったです。
時刻は17:10。
当初は美瑛町にある『ジェットコースターの道』を通る予定でしたが、曇天で薄暗くなっているので、今回は通過を諦めてそのまま旭川市に向かうことに。
旭川市に近づくと道も二車線になり交通量が格段に増えてくる。
無理な追い越しや車線変更をしないように心掛けて走るが地元ナンバーの人たちは結構粗い運転をしていたので、よそ者の僕は遠慮がちに走行する。
途中雨に降られるも、19:30に無事にホテルに到着。
今回のツーリングで初めてドライの状況でチェックインできましたが、北海道に来てからまだ一度もお日様を見ていない。
明日は晴れるといいな!!
その後、従兄に教えてもらったジンギスカンの大黒屋本店に足を運ぶが、2時間位待つことに心が折れ、ホテルに戻り爆睡。
夕飯を食べることを忘れるという何とももったいない夜でした。
本日の走行距離:450km
8月14日(4日目)
ホテルの窓から外を眺めると、降雨は無いものの路面はウェットな状況。
昨晩の就寝後結構な降雨があったよう。空は相変わらず分厚い雲に覆われている。
本日は、旭川市〜夕張市にてメロンを購入〜苫小牧市〜洞爺湖〜函館(宿泊)に行く予定。
7:30にパッキングを済ませ、ホクレンのスタンドで給油し無事にフラッグをゲットし、いざ夕張市へ向けて移動。
国道12号線を西進し道道4号線に折れ南下する。
途中芦別市に差し掛かる道端でさくらんぼの直売をしていたので立ち寄ることに。
時刻は9:20。
3種類位のさくらんぼがパックに入っておりそれぞれ500円で結構な量が入っていたが、少なくてもいいから全種類のさくらんぼを入れて500円にしていただけないかと交渉すると快諾して頂いた。
それぞれのさくらんぼにも味の個性があり、どれもおいしくいただけました。
テントの中でさくらんぼを食していると、にわかに外が明るくなり北海道に来て初めての太陽を見ることが出来ました。
気温も徐々に上がり、それに比例するように僕のテンションも上がっていく。
直ぐにメッシュジャケットのインナーを取り外し夏仕様に変化。
まだ若干ヒンヤリはしているがこの後気温が上昇することに期待しつつ夕張を目指すことに。
天気は快晴とはいかないまでも、道路は完全にドライの状況。
自然と対向バイクからのYaeh!も増え、僕もそれに応えながら順調に南下していく。
道道4号から国道452号に移りさらに南下。
途中『クマ出没注意』の看板が多くみられる地帯に差し掛かると、標識の下にラミネートされたお知らせが見えた。
走りながらだとよく見えないので、近くに停車してみると『8月7日頃この場所でクマが目撃されました』とのこと。
とてもリアルなスリルに驚きながら足早にそこを通り過ぎることに。
途中自転車の団体が、熊目撃のお知らせを写真に収めていたが突然クマに襲われたら自転車に乗る前にやられてしまうのでは?と思いつつさらに南下。
桂沢湖に差し掛かる頃には、前にも後ろにも車が走っていない状況になり、また久しぶりのドライの状況もあり順調に距離を稼ぐ。
自然と走行速度も上がり気持ちよく走っていると、突然バイクに抜かれる。
後方の意識が離れていたためかなり驚いたが、BMWの古い機種だと思うがかなりの速度で巡航している。
単独走行時は法定速度+10%くらいを心掛けていたのですが、先行車がいるので少し速度を高め一定の距離を保ってついていくことに。
途中、乗用車に接近して間隔が詰まった時にナンバーを確認すると札幌ナンバーでレンタルバイクでもないので地元の人についていけば間違いないと走行するが、決して追いかけっこをするつもりはない。
先行車のおかげでペースも上がり、予定通り夕張市に到着。
最初夕張駅を目的地にセットしていたためJA夕張とは反対方向に行ってしまったが、途中のセイコーマートで遅めの朝食を食べながら経路を確認し無事に軌道修正。
この時目の前のスキー場から厚い雲が下りてくることを確認。
雨雲が僕に向かって集まってきているような錯覚に陥りながらJA夕張を目指し移動。
天気が良くなってきたからか?パトカーの巡回も多く周りの車も警戒してほぼ法定速度での移動となりましたが、無事にJA夕張に到着。
印象的なメロンドームが視界に入ったがなんだか寂しい???。
建物の入り口に張り紙があり『定休日』と『本年よりソフトクリームは販売中止致しました』とのこと。
なんでだ?と突っ込みを入れつつよく読むと、道の駅メロードに行けば全て解決することを理解する。
早速道の駅メロードに移動し、結構賑わっていることに一安心。
時刻は11:30。
家族へのお土産を購入・輸送手配をして、自分はメロンソフトと1/8(?)くらいのカットメロンに舌鼓を打つ。
思えば北海道に来て初めてのソフトクリームでした。
お土産任務が完了し、今後の行程を考える。
この後は洞爺湖に行って函館までは高速道路で移動する予定。
その前に登別市の名物『カレーラーメン』を食べたいのだが、登別市に寄って洞爺湖に行くとなると、来た道を戻るようになる為、どこかでカレーラーメンを食べられないかと調べると、苫小牧の『味の大王』という店で食べられることが判明。
すぐさまナビをセットし、せっかくだからと高速道路を使わずに移動する。
13:30に味の大王総本店に到着すると、2・3名程の待ち客。
直ぐに着座できてカレーラーメンセットを注文。
これがとても美味い。
僕は食レポをしたことは無いが、カレーのコクと旨味がバランスよく存在して、セットのチャーシュー丼と餃子もおいしく、すぐに完食してしまった。
カレーラーメンは多分他の地域でもあるだろうけど、自分の中の苫小牧の味として脳裏に刻まれた瞬間でした。
食後バイクに戻ろうとすると、外に20人くらい行列が出来ていました。
地元でも人気店らしく、この味に出会えたことに感謝しつつ次の行程を考える。
バイクに跨り、この時間(14:20)から洞爺湖に寄って函館を目指すと時間的・体力的に
どうかな?と考えていると睡魔が襲ってきた。
少しだけタンクバックに頭をもたげ考えていると、次の瞬間体がフワっとしたと思った直後、痛恨の立ちゴケ。
一瞬何が起こったか分からず、目を開いた時にはバイクはすでに45°。
慌てて足を出すにも間に合わず、挟まれないようにバイクを投げ出すのが精いっぱい。
何とか挟まれずに済んだが、ブレーキレバーが折れフロントの右ウィンカーがカウル内に埋没してしまった。
幸いブレーキレバーは先端から3センチくらいの所で折れたので、操作に支障はない。
ただ冷静に周囲に目をやると、行列していたお客さんが全員こっちを見て固まっている。
とても恥ずかしい。
助けてくれとは言わないけど、せめて見ないでほしい(笑)。
視線を感じつつ、急いでバイクを起こそうとするとき先ほどのラーメンがのど元まで上がって来りもしたがなんとか耐えて、車体の異常がないことを確認した後逃げるように出発。
ヘルメット被ったままだったので、中は汗だくになってしまった。
流石にこのままだと気持ち悪いので近くの道の駅ウトナイ湖に移動し食後の休憩とヘルメットの中を乾かすことに。
まあ、立ちゴケなど一過性の物だからその場を離れれば、なんてことはない。誰にも迷惑かけていないし。
っと思い売店でリラックマハントをしてバイクに戻ると、僕のバイクをまじまじと見ている人が。
なんだろうと思ってバイクに戻ると『さっきの転倒大丈夫でしたか?』と声を掛けられる。
やめてくれー(恥)と思いつつ、目撃者の人が心配で声をかけてくれたことに感謝しつつ、出発することに。
今回の立ちゴケでの教訓『バイクの上でウトウトしたらアカン!!』でした。
すっかり動転し出発したので、何も考えずに洞爺湖を目指すことに。
国道276号を西進し支笏湖の脇を抜けて、道の駅フォーレスト276大滝に到着。
今回のツーリングはfacebookとmixiで随時アップしていたので、mixiのFZ400コミュニティの方から、先ほどの立ちゴケを心配して頂けるメッセージがあり、何とか走行できている旨を報告し旅を続けることに。
会ったことが無い人が大多数のコミュニティですが、いろんな情報を頂いたり、いいね!をしていただけるだけでも、とても道中の励みとなりました。
時刻は16:20。
このまま洞爺湖を経由して函館に向かうと到着が21:00位になってしまいそうだが、それが最短ルートと思い足早に山間部を駆け抜けていく。
国道276号線から国道453号線に折れ順調に西進。バイクに異常も見受けられない。
この道は観光客が多いのか?北海道にしては珍しく大型バスが連なっておりなかなかペースが上がらない。
なんとか洞爺湖に辿り着いたときは大分日が暮れて湖面から光も見えない為、横目に見つつ素通りをする。
道央自動車道 虻田洞爺湖ICより高速に乗り函館に向かって南下することに。
時刻は18:00。
道央自動車道に入った直後くらいから雨がポツラポツラと降り始めた。
長万部につくころにはかなり降ってきて、路面は完全なウェット。
合羽を着ながら『短い晴れ間だったけど堪能できた!!』と言い聞かせさらに南下。
道央自動車を終点の大沼公園でおり、ナビに従って国道5号線を南下。
夜間でウェットで大型トラックに囲まれているという悪条件ながらしばらく走り、大分市街地に入ってきたと感じていたら、その中でも一際明るく賑わっている建物を発見。
ラッキーピエロ昭和店に立ち寄る。
ここは北海道に来たらぜひ立ち寄ってみたいと思っていたお店。
定番のチャイニーズチキンバーガーを注文し、家族や友達同士で賑わう店内に一人着座し頂く。
美味い!!。チーズが掛かったポテトが若干重たかったが美味しくいただくことが出来ました。
食後宿に向けて移動しようと外に出ると、いい勢いで雨が降っている。
宿はあと数キロ走った目と鼻の先のはずなので、躊躇しないで走り出す。
若干迷いつつも、20:20に宿に到着。
この天候では函館山に登っても雲しか見えなさそうなので、諦めることにする。
明日の正午のフェリーで帰るので夜の函館を探検しに行こうかとも思ったが、旅の疲れが出たのか?床に就いた記憶もなく就寝。
本日の走行距離:450km
8月15日(5日目)
本日は正午の青函フェリーに乗って北海道を後にし、仙台で宿をとる予定。
天候は曇りのち強雨。南下するほどに降水確率、降雨量が上がる状態。
まあ、いつもの事だから仕方ないし、気にしても変わらないので楽観視することに。
正午まで時間があるので、とりあえず函館朝市に行ってみることに。
僕は海産物が大好物・・・・・ではない。
肉か魚かであれば間違いなく肉だし、刺身にもあまり興奮を覚えない。
ただ、これもご当地グルメと思い、朝市にて海鮮丼を頂く。
思えば紋別市付近でつぶ貝串を食べて以来二回目の海産物だ。
まあ、美味しいけどこんなものかな?っという代物。
きっと人気のあるお店とかに行けば視覚・味覚ともに感動できるものを食べられるのだろうが、よほどの物でない限り行列に並んでまで食事をしたりしないので、そこそこに満足できればそれでよしと思うようにしています。
その後、従兄おすすめのトラピスト修道院のソフトクリームを食べに移動。
函館湾をグルっとまわり、入口が少し分かり辛かったが無事に到着。
ここのソフトクリームは濃厚でコクがあり、僕が今まで食べたソフトクリームのなかでもかなりの上位に来ることは間違いない美味しさ。
来た甲斐がありました。
さてと、後はラッキーピエロで昼食を購入してフェリー乗り場に行かなくては。
来た道を戻り、警察がネズミ取りの準備をしているのを見かけたので対向車に知らせながらフェリー乗り場に到着。
近くにラッキーピエロが有ったので乗船手続をした後、購入しに行こうと思って順番待ちをしていたら、どうも僕の知っている情報とかみ合わない。
誘導員さんに聞いてみると
『あなたの乗ろうとしているのは津軽海峡フェリー、ここは青函フェリー乗り場だから違う』とのこと。
時刻は10:40。
慌てて約3km先にある津軽海峡フェリーの乗り場に移動し無事に搭乗。
おかげでラッキーピエロを買いそびれてしまった。
津軽海峡フェリーもバイクが先に搭乗だったので、手続き終了後すぐに搭乗になりまだほとんど旅客のいない船内に移動。
正味3時間30分くらいなので特に部屋はとらずに、大部屋で雑魚寝しようと思い場所取りの為足早に移動していると、背後に気配を感じる。
振り返ってみると大学生くらいだろうか?若い男の子が『ツーリングですか?』と声をかけてきた。
船内でお互いのツーリングで行った先のことを話したり、雨ばっかりだったということで話に花を咲かせいざ出航。
さらば北海道、また来るよ!!次回はもう少し晴れてください。
と心の中で呟いていたら、出航から1時間くらいのところで快晴になった!!。
青い海、白い雲・・・・・今回のツーリングで一番いい天気が帰りのフェリーの上って!!。
実に僕らしい(笑)。
暫くすると家族(父、姉、兄)からほぼ同時にメロン届いたよ!!というメールが。
昨日の12:00に夕張で輸送してから約24時間で関東圏内に届くって、日本の流通の凄さを感じました。
16:00位に青森に到着し、自動車が下船するのを待ってバイクも下船。
天候は曇り。
この先東北自動車道は雨が降っているらしいので、安全第一で行こうと決心する。
暫くすると先程の男の子が手を振って通り過ぎていく。
YAMAHA R25にカメラを取り付けたイカした仕様でこれからもバイクライフを楽しんで欲しいものだ。
さて、本日の宿の仙台市までは距離にして350km。
順調にいけば20:00位には到着できるだろうけど、天候や渋滞も考慮するとのんびりはしていられない。
出発すると東?南?とにかく進行方向の雲が分厚いことに気が滅入る。
途中休憩や積み荷の点検などをして走行を続けると、東北自動車道 湯瀬PAの手前で大粒の雨が降ってきた。
合羽と荷物に防水カバーを付けるために湯瀬PAに立ち寄ろうとしたら、先程のR25に追いついた。
また会いましたね!!なんてお声掛け頂いたが、R25の荷物のカバーが大きく風で揺らいでいた。
当人曰く、『どんなに縛ってもバタバタとなってしまう』とのことなので予備で持っていたツーリングロープを使って固定することに。
R25君はえらく感謝して財布まで取りだしそうな勢いだったので『次に会った時に返してくれればいいよ』と言いつつ見送りました。
『また北海道で会いましょうね』と言われたときはこちらも嬉しかったです。
さて、そんな感動に浸っている場合ではない。
出発準備を整えている間にも雨はどんどん強くなるし、渋滞の情報も飛び込んできた。
急がねば!!。
その後、リラックマ探しの為各SA・PAに立ち寄りながら順調に南下し、22:30にホテルにチェックイン。
結局今日も雨に打たれてしまった。
本日の走行距離:380km
8月16日(6日目:最終日)
本日は仙台市より東京都町田市(自宅)に帰宅する予定。
朝起きて無料の朝食を頂いている時に、ツーリング仲間の先輩から東北道の上りが事故で通行止めになっているという情報が入ってくる。
こうなると常磐道で戻るかな?それとも皆考えることは同じで常磐道も大渋滞になるだろうか?。
お盆休みの最終日なのでどちらに行っても渋滞はしてしまうだろうが。
天気予報も強雨なので、腹を括り出発することに。
9:00に荷物をパッキングし出発しようとすると、通行止め解除の一報が。
進路を再度東北道に取り、いざ南下開始。
関東に入るまでのSA・PAに各駅停車しリラックマを購入しようと思っていたが、東北自動車道に乗ってすぐに降り始めた雨のおかげ(?)もあり、各駅停車しないと体力的に持たない状況。
そして、寄るSA・PAで売っているものすべてがおいしそうに見えて、仙台で牛タン串、
福島で桃を丸かじりしながらゆっくりと南下。
宇都宮を通り抜けて3車線になると格段に流れもよくなり、首都高速の渋滞も思いのほかスムーズに通過して、来るときに入れたガソリンスタンドで給油して帰宅。
時刻は17:30。
無事に帰宅できたことをSNSで報告し、荷物を降ろして無事に帰ってきたら飲もうと思っていた缶コーヒーを飲み干す。
明日から仕事だ!!。
本日の走行距離:370km
後 記
ずっと憧れていた夏の北海道ツーリングは予想通りほぼ雨天となりましたが、自分の中ではとても充実した日々でした。
今回も駆け抜けツーリングとなってしまいましたが、北海道を十分に感じることができました。
初日の仕事終わりに700km走破も思っていたより楽に走行できましたが、渋滞や通行止め等のトラブルがないこと前提のプランニングだったと思います。
面白いことに高速道路を走行している時よりも道内を慎重に走行している時のほうが、燃費が30%位良かったです。
立ちゴケは余計でしたが、走りたがる僕の期待に応えてノントラブルで走り切ってくれたFZ400は最高の相棒であり最大の功労者だと思います。
賛否両論ですが自分の愛機で行けたことを嬉しく思っております。(レンタルでは味わえない達成感があります)。
facebookやmixi、LINEでツーリング仲間に状況報告しながらのツーリングでしたが、様々な情報と心配や励ましを頂いたことがとても励みになりました。
道内はとても広く目的地までは遠く感じる事もありましたが、どんなに遠く感じても走り続ける限り目的地には到着できると思いながら走っておりました。
宿泊もテント派とホテル派で別れると思いますが、多分ホテルだと荷物が半分くらいで済む事と、漫画喫茶やインターネットカフェ等は道北の方に行くと丁度良い場所になかったりするので、次回行くとしてもホテルにしようかなと思っています。
遠く離れた知らない土地でテントもなく野宿じゃ精神的にも体力的にも厳しいと思うのと、今回のような駆抜けツーリングだとテントの設営・撤去の時間も有効活用できますので、距離を走りたい人はホテルの方が良いかなと思います。
装備はソケットレンチセット、パンク修理セット、ガソリン携行缶(1ℓ缶)、細い針金、タイラップ、懐中電灯、ビニールテープ等を持っていきましたが幸いどれも出番がなくて済みました。
自分のトラブルだけでなく、他車のトラブルに遭遇しても多少の対処ができる装備だったので、長距離走るときはまた持っていこうと思います。
市街地とそうでない土地の差が大きく、もしトラブルになった時に近くにガソリンスタンドすらないという状況が発生しそうな場所が多々ありますので。
毎度の走り通しのツーリングでしたが、これが僕のスタイルなのだという自覚もできました。
手持ちの雨具の防水テストは今回で十分できましたので、次回行くときは是非晴れた北海道で時間が足りないくらい走り回りたいです。
次は西の方(広島?四国方面?九州方面?)に行ってみようと考えておりますが、僕の行動ペースが常識を逸しているらしく『とても付き合えない』と言われているので次回もソロツーリングになると思われます。
DATA
総走行距離:2993.6km(日々の走行距離は端数切捨て)
使用燃料 :142.23ℓ
平均燃費 :21.05km/ℓ
食 費 :18,938円
お土産代 :14,776円
燃 料 代:18,861円
宿泊費 :28,616円
移動費(高速料金、フェリー料金):38,650円
費用合計:119,841円
長文・駄文失礼しました。
学生だった19歳の時に当時の中型二輪免許(現在は普通二輪免許)を取得し、バイトのお金を費やしてYAMAHA R1−Zを購入し、バイクで走る楽しさと難しさを肌で感じたことを今でも鮮明に覚えている。
社会人になってもしばらく乗っていたが、ツーリング先での転倒や車との使用頻度、ひとり暮らし等の理由により20代半ばでバイクを手放して降りてしまった。
その後10年くらいは原付を所有するくらいで、普通二輪に乗ることは無かったがひょんなことからfacebookで昔の会社の先輩と繋がりを持ちレンタルバイク等を利用してまたバイクの世界に戻ってくることが出来ました。
以前バイクに乗っていたころは今よりもバイク雑誌が多く発刊されており月刊誌を愛読していたのですが『ライダーの聖地 北海道』という文字が頭に刻まれて、そこに掲載されているツーリングレポートを食い入るように読んでいた記憶が有ります。
僕の中で『いつかは自分のバイクで北海道』という気持ちが芽生え、北海道ツーリングというものに様々な期待を描きながら年月が過ぎて行きました。
昨年、大型自動二輪の免許取得とほぼ同じ時期に、親戚の叔父から譲り受けたYAMAHA FZ400が手元にある状況で、体力的・健康面を考えて『行ける時に行こう』と考えて今年実行できるように計画を練りました。
4月に会社の休日カレンダーが発行され、休日期間と行きたいところを考慮し、フェリーや宿泊するホテルなどを抑え、いざ出発することとなりました。
夏休み期間は平成29年8月11日から16日の6日間。
全ての願望を叶えようとしても日数が足りないことは理解していたので、今回のツーリングの目的を『北海道を走る!!』に決めて、各地を深く探索するのではなく浅く広く走りまわろうと定め計画を練る。
そのため、ツーリングレポートを日にち毎に分けて数回で書こうかとも考えましたが、各箇所でのエピソードも少ないため、1つのレポートにまとめることにしました。
北海道に行くには往復フェリーの確保が必要とされる。
調べると数通りの航路があるが、限られた時間の中で北海道を少しでも多く走ろうとするとフェリーに乗っている時間を短くし、バイク移動を長くしたほうが良いだろうと検索する。フェリーよりバイクのほうが足が速いですからね。
出発・到着時刻など様々な条件を加味し、今回は往路:八戸〜苫小牧の川崎汽船フェリー復路:津軽海峡フェリーを利用することにする。
津軽海峡フェリーは出航日の3か月前、川崎汽船フェリーは出航日の2か月前の9:00からインターネット予約が始まり、夏休み期間は予約激戦期間と事前情報で知っていたので9:00前にパソコンの前に陣取り、車検証などを用意して時間を待つことに。
津軽海峡フェリーは難なく取得できたが、川崎汽船フェリーはアクセス速度が遅くなり、他の人たちも同時期に申し込みをしていることを実感したが無事に取得することが出来ました。
川崎汽船フェリーは大洗発等の便に比べるとそんなに人気の航路ではないと聞いていましたがとれた時に初めて気持ちが北海道を向いたと思います。
川崎汽船フェリーの八戸出航時間を8月11日8:30の便を予約したため、8月10日の21:00迄には現住所(東京都町田市)を出発し、東北自動車道をひたすら北上して約700kmを走破しなくてはならない。
また、フェリーの規約で出航の90分前に到着し受付を済ませるようにとのことだったので
初めて長距離フェリーを利用する僕は遅くとも6:30位には到着していたいところ。
高速道路主体とはいえ700kmを9時間30分で走破することは無謀にも思えるが、8月10日の仕事を定時で切り上げれば19:00位には出発できるので勝算はあると計画を進める。
前置きが長くなりました。
平成29年8月10日(0日目)
夏休み前最後の仕事の日。
仕事の関係で帰宅時間が大幅に遅くなり、家についたのが19:00を回っていた。
身支度の最終確認をしてバイクに積込み、給油してからだと東名高速道路 横浜青葉ICに乗れるのが20:30位になってしまう。
今回の宿泊は全てホテルを予約してあるので、往路のフェリーに乗れなければ全ての計画が水泡に帰す。
この時期のフェリーはキャンセル待ちを期待してはいけないと云う先人たちの教えも有ったので、とにかく八戸に向かって走り出すことに。
最悪途中で間に合わないと判明した時は諦める判断をする勇気も必要だと覚悟しました。
バイクに荷物をパッキングして自宅を飛び出したのが20:10。
最寄りのガソリンスタンドで給油してトリップメーターをリセット。
20:30東名高速道路 横浜青葉ICを北に向け出発。
天候は曇りだが、東北自動車道の途中から強雨が降り始める予報。
雨の降らないうちに少しでも距離が稼げればという欲もあり、足早に運転するも首都高速3号線から大橋JCTまで続く渋滞と首都高中央環状線が浦和まで渋滞していた。
首都高中央環状線は相変わらず蒸し暑い。
滅多に回らないFZ400の冷却ファンもフル回転し、運転している自分自身も息苦しさでつらい。
何とか渋滞を抜け出し、東北自動車道 浦和料金所を通過。
時刻は22:00、八戸のフェリー乗り場まではあと約640km
このまま順調に走れれば翌朝の5:30位にはフェリーに辿り着ける予定。
東北自動車道に入ると帰省の車が沢山走っており、それぞれの車線のペースも様々で追い越し車線は狂気の沙汰で飛ばしている車も結構見受けられる。
そんなに前走車にくっつかなくても・・・・。
周りのハイペースに引っ張られながら順調に距離を稼ぐ中、宇都宮を前にしてついに雨が降り始めた。
それも一気にヘビーウェットの状況。
次の休憩・給油ポイントを国見SAにしていた為、メッシュジャケットの状況で走り続ける。
平成29年8月11日(1日目)
宇都宮を過ぎて二車線になり周りのペースも落ち着いてきたが雨は強さを増すばかり。
0:40に東北自動車道国見SAに到着。
横浜青葉インターを出発してから333.3km。
給油量が15.6リットルでタンク容量が17リットルなので、平均燃費を20km/リットルとしたら
300km以内の給油が望ましいことを確認。
メッシュジャケットに防水防風のインナーを装着。
この時天気予報を確認すると、この先もさらに強い雨が降っている模様。
フェリーターミナルまで残り約360km。
このペースでいけば05:00位に到着できるはず。
それでも気持ちに余裕はない為、煙草を一本ふかして足早に出発。
途中事故渋滞(30km、110分)に巻き込まれ体力・神経を削られるも、車の流れは何とか確保していたのでそのまま走り続けることに。
深夜帯のこの時間に同じように北上しているバイクも結構いたので、睡魔に襲われることもなく順調に歩を進める。
04:30 東北自動車道 岩手山SAに到着・給油。
渋滞に巻き込まれて大分時間を費やしてしまったが、フェリーターミナルまではあと約100km。
ここまで来ると大分車の量も減り渋滞の情報もない為、06:00には辿り着けることだろう。
天候は引き続き強雨。
出発前日にヘルメットのシールドに撥水剤を塗ってきたがすでに効果は半減している。
自分の雨男っぷりが少し面白くさえ思えてきた。
間に合う見込みが出来て少し心に余裕が出来たので、焦ることなく慎重かつ確実に走り出す。
05:45 八戸フェリーターミナルに到着。
僕の前には1台のバイクがいただけ。
受付開始が06:00なので、煙草と缶コーヒーで時間を繋ぎ、06:15に受付完了。
乗船券とバイクに括り付けるタグを受け取り、フェリーの中にはオートレストランしかない為最寄のコンビニで朝食・昼食を購入。
コンビニで買い物をしていると、ワラワラとバイクが集まってくるのが目に見えた。
みんな北海道に行くのだな!!と旅気分が急上昇していく。
フェリーへの乗り込みはバイクが先ということで、07:15に乗船。
係員の案内に従い所定の場所に停め、ローギヤ・キーロックの状態とヘルメットは客室に持っていくようにとのこと。
今回行きのフェリーは、夜通し走って疲労困憊になることを想定して2等寝室(1人用個室)を予約していた為、部屋に入りバイク用のジャケットとツーリングパンツからラフな格好に着替え、朝食を食べてからリラックスしていたらそのまま寝てしまい、気付いたら出向していた。(出港時の感動の瞬間?を逃してしまった)。
11:00頃船の揺れに気づいて目をさまし、外に出てみると相変わらず雨は降っている。
風もやや強い。
北海道に上陸するころには回復していてほしいと願いつつ、部屋に戻り二度寝をしようと思うものの旅先で気分が高揚しているからなのか?なかなか寝付けず船内を探索することに。
携帯電話も電波が途切れ途切れで安定しない。
北海道 苫小牧港着岸予定の16:00まで何とか時間をつぶして、いざ着岸。
下船はバイクが最後ということなのでロビーで待機。
16:40に係員さんから下船許可が出たのでバイクに戻り再パッキングをしていざ下船。
スロープの前で一時停止を促されたときに『ついに来たぜ北海道!!』と思っていたがスロープに差し掛かった時に強雨が視界に入り『やっぱり雨か!!』と苦笑してしまった。
現在地の苫小牧から本日の宿泊地である留萌市までは、高速道路で約200km。
順調にいけば3時間もあれば到着できるだろうから、20:00にはチェックインできるだろう。
苫小牧港から道央道のインターに向けて移動開始。
少し小雨になってきたが晴れ晴れした感じは皆無である。
スマホのナビに従って道央道に入り一つ目の輪厚PAで休憩するころにはまた雨足が強くなってきた。
輪厚PAの駐輪所に同じように雨宿りしていたライダーの人と雑談をし、この先の天候回復を願って黄色いテルテル坊主を購入しバックに取付け、給油してから出発する。
願いもむなしく雨足がさらに強まり、パーキングエリア・サービスエリアを各駅停車で移動していくのですが、皆考えることは同じようで『また会いましたね!!』なんて苦笑いをしながら移動していきました。
今回のツーリング前に先輩から『リラックマのねつけ北海道verの購入』の指令を頂いていたので、その先も各駅停車の旅が続く。
日も落ちかけて、見知らぬ土地で夜間の雨天走行という悪条件が恐怖になったが、それでも留萌市の宿泊地は変えられないので、遅くなることを連絡してひたすら前を向いて走り続けることに。
道央道の札幌JCTを旭川方面に折れなおも東進。
20:00に砂川SAに到着し、夕食に『砂川ポークチャップ』を頂く。
北海道に来てから初めてのご当地グルメでしたが美味しくいただきました。
日没から数時間、気温もぐっと下がり温かいお茶で体を温めて深川JCTを左に折れて深川留萌自動車道に入る。
前にも後ろにも車は皆無。5分に一度くらいの間隔で対向車が来るのだが、留萌市方面に向かっている車に追いつくことも追い越されることもなかった。
また、この道は所々にしか街灯がない為、土砂降りで漆黒の中を単独走行で走り続ける。
自動車専用道路とはいえ、道の真ん中に熊でもいたらどうしようか?などとネガティブになりながらも深川留萌自動車道を走破し、降り口から20分くらい走ったホテルに到着。時刻は21:30。
ここまでの雨行程を、メッシュジャケット+インナー、防水仕様のライディングパンツで走ってきたが、合羽には機能的に及ばず全身ずぶ濡れの状況に申し訳なさを抱きながらチェックイン。
部屋のエアコンを暖房全開にして濡れた衣類、荷物を乾かして明日に備える。
せめてブーツの中が乾いてくれるとうれしいのだが。
暖房全開の部屋に滞在するのは少し息苦しかったので、コンビニを探しに外に出た時に、居酒屋(スナック?)からカラオケで松山千春さんの『大空と大地の中で』が聞こえてきた。
果てしない大空と〜♪広い大地のその中で〜♪
改めて北海道にいるのだと実感した瞬間でした(笑)。
その後少し留萌の街を散策し、セイコーマートで飲み物を購入して戻り就寝。
明日は晴れますように!!と願うも予報では今日と同等以上の悪天候との事。
まあ、ここまで来たらなるようにしかならないと深く考えないようにしておりました。
本日の走行距離(0日目・1日目合算)900km
8月12日(2日目)
本日は留萌市〜稚内市〜宗谷岬〜紋別市(宿泊地)の予定。
移動距離の想定は400km。
天気予報を見ると1日中強雨となっている。
7:00現在、ホテルの窓から外を眺めると完全なヘビーウェット。
計画を練る段階で悪天候を想定し、最悪の場合稚内市と宗谷岬をキャンセルしてまっすぐ紋別市を目指せば移動距離を半分にできるようにしていたので、どうしようかと迷うがオロロンラインを走っていく他のライダーを見て同志がいる事に勇気づけられ、予定通り北上し稚内を目指そうと決意する。
今日は朝から合羽を纏い、後部座席に固定したツーリングバックも雨用のカバーをして8:30に留萌市を出発する。
走り出してみるとこの悪天候の中結構バイクが走っている。
yaeh!!も何度もしていただき、北海道を走っている実感が増してくる。
羽幌町で初のホクレンで給油し1つ目のフラッグをゲット。
さらに北上し、道の駅に極力立ち寄るようにしながら移動。
雨足は相変わらず強雨。天気予報が外れてくれても良いのになんて思いながら、道の駅富士見に到着。
時刻は10:40
朝ごはんがまだだったので売店にて食べ物をみていると、小さな(小学生くらいかな)女の子が食堂の呼び込みをしながら絵葉書をくれたので、せっかくだからと『とんがりかん』でスープカレーを食す。
女の子は『店長』と呼ばれていたので、お店を手伝っているようでした。
女の子たち(3名)は道の駅に入ってくる二輪車が嬉しいらしく『バイク人(じん)が来た!!』って連呼していたのがとても微笑ましく思えました。
朝食を食べてさらに北上。
オロロンラインは本当であれば雄大な海が左手に広がっているはずなのだが、雨と若干の霧の為に道路わきの波打ち際しか視界に入ってこずとても残念な状況。
天塩町でオロロンラインが国道232号から道道106号線に変わるもそのままオロロンラインを通り稚内市に向け舵を取る。
道道に入ると車もまばらになり、対向車も極端に減る。
オトンルイ風力発電所が見えてきたが、そこに行きつく間に単独走行の自転車が数台いたのには驚いた。
バイクでも雨は嫌なものなのに、たくさんの荷物を積んだ自転車を濡れて重い体で走行している姿に敬意を払いながら手を挙げてエールを送るとミラー越しに手を振りかえしてくれた。
昨今の自転車ブームにはマナー面などで良い印象がなかったが『これぞ冒険』というのを目の当たりにすると、同じ北海道を走るものとして少しだけ共感が生まれた瞬間でもありました。
曇天の風力発電施設を見てもいまいち感動に欠けましたが、数枚写真を撮って移動再開。
13:00稚内駅に到着。
相変わらずの雨模様で、他の観光客は傘をさしている。
日本最北端の線路を写真に収め心底冷え切った体を温める為ホットココアを飲み、宗谷岬に向けて移動開始。
14:15宗谷岬に到着。
この頃には風も強まり、雨足も衰えない状況で嵐の様相となっていた。
宗谷岬の『日本最北端の地』の石碑を写真に収めるのに行列が出来ていたのに嫌気がさし、遠距離で写真に収め石碑より数メートル右手にある、地図の石碑の前に行く。
晴れていたらこの方角にクリリオン岬が見えるということだが、灰色の空と海が見えるだけでした。(晴れていても冬場でないと見えないらしいです)。
日本最北の地に自分と愛車で来れたことに感動し、移動開始。
宗谷岬の近くにある『日本最北端のガソリンスタンド』で給油する。
ここは、事前に調べていたがバイクで給油すると貝殻で作られた安全祈願のお守りを頂ける。
あまりに寒いのでトイレをお借りするついでに小休止。
店内は暖房がつけられており、しばらく温まることにする。
よく見ると店員さんは防寒着を着ていたので『やっぱりこの時期でも防寒着は使うのですか?』と聞くと『何年もここで働いているけど、この時期に防寒着を着ることは初めてかもしれない?』とのことでした。
備え付けられていた温度計を見ると14℃、走行中の体感はさらに低い。
なんだか自分の雨男ぶりが迷惑をかけたような錯覚に陥り申し訳ない気分に(笑)。
日本最北端のガソリンスタンドを後にしてしばらく走ると『エサヌカ線入口』の看板が目に飛び込んできたので、この際走ってみようと思い左折。
電信柱が一本もなく、逆に草原の中にアスファルトがあることが不自然に思えるような状況に少し感動。
この頃には、晴れてれば・・・なんて思っても、ここまで雨が続くならこの状況も楽しんでやろうと少し開き直っていた。
野生の小鹿が遠間でこちらを警戒していたが、熊が来ないうちに退散。
本当に直線的で何もない素晴らしい環境なのですが、晴れた日にまた来たいと思う(雨のリベンジに)場所でした。
エサヌカ線から国道238号線に復帰し、紋別市を目指してひたすら南下。
枝幸町に差し掛かるころにスマホに異変が。
突然再起動が繰り返される状態に。
バイクからUSB電源をとっていたのでバッテリー切れの心配はなかったのだが、雨の中充電していたのが良くなかったのか?。
セイコーマート枝幸店に立ち寄り復帰を試みるも、うんともすんとも言わない状況。
幸い本日の宿である紋別市は国道238号線をまっすぐに行けば辿り着ける場所なので移動に不安はないが、今までのデーターやナビで移動に掛かる所要時間等の情報がなくなってしまったら厳しいなと思い、店員さんに近くにDOCOMOショップは無いかと尋ねると紋別市にあることが判明。
DOCOMOショップは多分19:00閉店だろうからそれまでに辿り着かないと明日以降の旅程が苦しくなる。
時刻は16:30・・・・間に合うだろうか?
ひたすらに南下し、道路標識で紋別市までの距離を確認しながら走り続ける。
18:15に宿泊地であるホテルに到着し、チェックインを手身近に済ませスマホが故障してDOCOMOショップまで行きたい旨を伝えて経路案内をしていただき、18:45にDOCOMOショップ到着。
最悪の場合機種変更かな?と思っていたら、リセット動作を行ったら無事に復帰することが出来ました。
データも損失していない状況だったのを確認し一安心。
ホテルに戻り一息して、本日の夕食をセイコーマートに買い出しに行く。
このホテルの空調は全体空調なので、昨日の留萌の宿のように暖房全開にして濡れたものを乾かすことが出来ない。
いろいろ考えてみた結果、タンクバックに濡れたものを入れて備え付けのドライヤーを回しその上にタオルをかけてミニ乾燥室を作って対処。
結構乾かすことが出来ました。
道中さんざん雨が降っていたのに、ホテルについた途端止んだのはご愛嬌ですね。
本日の走行距離:400km
8月13日(3日目)
本日は紋別市〜帯広市〜富良野市〜美瑛町〜旭川市に行く予定。
朝外を見ると、路面はぬれているが霧雨程度の雨が降っていた。
正直ここまでで一番天気が良い。
気温と天候により着るものが迷う状況でしたが、合羽を纏わずメッシュジャケット+インナーで出発することにする。
8:30にパッキングを済ませ帯広市に向けて移動開始。
11:30に道の駅陸別町に寄り鹿肉ステーキとカシスサイダーを頂く。
鹿肉を焼いていたお兄さんも以前東京に住んでいたらしく地元の話に花を咲かせ、脱サラしていろんな経緯があって陸別町にいることなど、興味深いお話をしていただきました。
僕はコミュニケーションがあまり得意なほうではないのですが、旅先でいろんな人とお話している自分に少し驚きながら、帯広を目指し移動開始。天候は曇り。
久しぶりのドライ路面を楽しみ、広大な農地を横目に順調に距離を伸ばしていく。
このころ、対向車からのパッシングを頂き路側の木陰に待機しているパトカーの罠をうまく回避できました。
地元の人も結構捕まるらしいのですが、対向車が教えてくれることがとてもありがたく感じました。
また、昨日までの雨行程では一度もパトカーを見かけなかったのですが、天候回復とともに警察も取締りを始めたんだろうと、より一層慎重に走るように心掛ける。
その後順調に歩を進め、道東自動車道 足寄ICより高速道路に乗り、帯広を目指す。
音更帯広インターを降りて、しばらく走ると帯広市内に突入。
時刻は14:00。
帯広市は結構な都市なのだと思いつつ、尋常じゃないくらい渋滞している。
聞けば8月13日は道内でも屈指の花火大会があるらしく、途中渡った川(十勝川)近辺で観光客がごった返しになっていた。
何とか帯広駅周辺までたどり着き、今回帯広に寄った理由が『地元の帯広豚丼を食べたい!!』だったので、目星をつけていたお店に行くことに。
バイクで走りながら周りをキョロキョロ見ていると、所々長蛇の列があることを確認。
案の定、人気のある豚丼屋であることが判明し、最後尾まで見ると約200人位が自分の順番を待っている状況。
旅先で食べ物の為に時間をとられると、後の行程が苦しくなるので人気店での食事をあきらめることにする。
さて、どうするか?せっかく帯広に来たのだから人気店でなくても豚丼は食べたいところ。
周囲を探すと豚丼のノボリが出ている店が数件みられるが行列は皆無。
行列のできていない豚丼屋に入るのはとっても微妙な感じはしましたが背に腹は代えられない。
入店し豚丼定食を頂きました。
それなりに美味しかったとだけ書いておきます(笑)。
食後にホクレンフラッグを手に入れようと近くのホクレンを目指す。
ここで全てのホクレンでフラッグを取り扱っているわけではないことを知り、定員さんに取り扱っているお店の案内を受け移動し無事にゲット。
今回のツーリングでホクレンのグリーンエリアを通過するのが今日だけだったのでフラッグコンプリートに一歩前進できた。
時刻は15:00。
本日の宿泊地である旭川市に富良野市と美瑛町を通過して向かう予定だが、大分時間が押している。
足早に国道38号線を北上し16:40に道の駅南ふらのに到着。
気温もだいぶ低くなり小雨も降り始めた為、防風性のあるパーカーを着こむ。
屋外にある地元の農産物を販売しているところで『しろとうきび』が売っていたので購入して食す。
普通の黄色いとうもろこしよりも甘みが強く歯ごたえもシャキシャキでとても美味しかったです。
時刻は17:10。
当初は美瑛町にある『ジェットコースターの道』を通る予定でしたが、曇天で薄暗くなっているので、今回は通過を諦めてそのまま旭川市に向かうことに。
旭川市に近づくと道も二車線になり交通量が格段に増えてくる。
無理な追い越しや車線変更をしないように心掛けて走るが地元ナンバーの人たちは結構粗い運転をしていたので、よそ者の僕は遠慮がちに走行する。
途中雨に降られるも、19:30に無事にホテルに到着。
今回のツーリングで初めてドライの状況でチェックインできましたが、北海道に来てからまだ一度もお日様を見ていない。
明日は晴れるといいな!!
その後、従兄に教えてもらったジンギスカンの大黒屋本店に足を運ぶが、2時間位待つことに心が折れ、ホテルに戻り爆睡。
夕飯を食べることを忘れるという何とももったいない夜でした。
本日の走行距離:450km
8月14日(4日目)
ホテルの窓から外を眺めると、降雨は無いものの路面はウェットな状況。
昨晩の就寝後結構な降雨があったよう。空は相変わらず分厚い雲に覆われている。
本日は、旭川市〜夕張市にてメロンを購入〜苫小牧市〜洞爺湖〜函館(宿泊)に行く予定。
7:30にパッキングを済ませ、ホクレンのスタンドで給油し無事にフラッグをゲットし、いざ夕張市へ向けて移動。
国道12号線を西進し道道4号線に折れ南下する。
途中芦別市に差し掛かる道端でさくらんぼの直売をしていたので立ち寄ることに。
時刻は9:20。
3種類位のさくらんぼがパックに入っておりそれぞれ500円で結構な量が入っていたが、少なくてもいいから全種類のさくらんぼを入れて500円にしていただけないかと交渉すると快諾して頂いた。
それぞれのさくらんぼにも味の個性があり、どれもおいしくいただけました。
テントの中でさくらんぼを食していると、にわかに外が明るくなり北海道に来て初めての太陽を見ることが出来ました。
気温も徐々に上がり、それに比例するように僕のテンションも上がっていく。
直ぐにメッシュジャケットのインナーを取り外し夏仕様に変化。
まだ若干ヒンヤリはしているがこの後気温が上昇することに期待しつつ夕張を目指すことに。
天気は快晴とはいかないまでも、道路は完全にドライの状況。
自然と対向バイクからのYaeh!も増え、僕もそれに応えながら順調に南下していく。
道道4号から国道452号に移りさらに南下。
途中『クマ出没注意』の看板が多くみられる地帯に差し掛かると、標識の下にラミネートされたお知らせが見えた。
走りながらだとよく見えないので、近くに停車してみると『8月7日頃この場所でクマが目撃されました』とのこと。
とてもリアルなスリルに驚きながら足早にそこを通り過ぎることに。
途中自転車の団体が、熊目撃のお知らせを写真に収めていたが突然クマに襲われたら自転車に乗る前にやられてしまうのでは?と思いつつさらに南下。
桂沢湖に差し掛かる頃には、前にも後ろにも車が走っていない状況になり、また久しぶりのドライの状況もあり順調に距離を稼ぐ。
自然と走行速度も上がり気持ちよく走っていると、突然バイクに抜かれる。
後方の意識が離れていたためかなり驚いたが、BMWの古い機種だと思うがかなりの速度で巡航している。
単独走行時は法定速度+10%くらいを心掛けていたのですが、先行車がいるので少し速度を高め一定の距離を保ってついていくことに。
途中、乗用車に接近して間隔が詰まった時にナンバーを確認すると札幌ナンバーでレンタルバイクでもないので地元の人についていけば間違いないと走行するが、決して追いかけっこをするつもりはない。
先行車のおかげでペースも上がり、予定通り夕張市に到着。
最初夕張駅を目的地にセットしていたためJA夕張とは反対方向に行ってしまったが、途中のセイコーマートで遅めの朝食を食べながら経路を確認し無事に軌道修正。
この時目の前のスキー場から厚い雲が下りてくることを確認。
雨雲が僕に向かって集まってきているような錯覚に陥りながらJA夕張を目指し移動。
天気が良くなってきたからか?パトカーの巡回も多く周りの車も警戒してほぼ法定速度での移動となりましたが、無事にJA夕張に到着。
印象的なメロンドームが視界に入ったがなんだか寂しい???。
建物の入り口に張り紙があり『定休日』と『本年よりソフトクリームは販売中止致しました』とのこと。
なんでだ?と突っ込みを入れつつよく読むと、道の駅メロードに行けば全て解決することを理解する。
早速道の駅メロードに移動し、結構賑わっていることに一安心。
時刻は11:30。
家族へのお土産を購入・輸送手配をして、自分はメロンソフトと1/8(?)くらいのカットメロンに舌鼓を打つ。
思えば北海道に来て初めてのソフトクリームでした。
お土産任務が完了し、今後の行程を考える。
この後は洞爺湖に行って函館までは高速道路で移動する予定。
その前に登別市の名物『カレーラーメン』を食べたいのだが、登別市に寄って洞爺湖に行くとなると、来た道を戻るようになる為、どこかでカレーラーメンを食べられないかと調べると、苫小牧の『味の大王』という店で食べられることが判明。
すぐさまナビをセットし、せっかくだからと高速道路を使わずに移動する。
13:30に味の大王総本店に到着すると、2・3名程の待ち客。
直ぐに着座できてカレーラーメンセットを注文。
これがとても美味い。
僕は食レポをしたことは無いが、カレーのコクと旨味がバランスよく存在して、セットのチャーシュー丼と餃子もおいしく、すぐに完食してしまった。
カレーラーメンは多分他の地域でもあるだろうけど、自分の中の苫小牧の味として脳裏に刻まれた瞬間でした。
食後バイクに戻ろうとすると、外に20人くらい行列が出来ていました。
地元でも人気店らしく、この味に出会えたことに感謝しつつ次の行程を考える。
バイクに跨り、この時間(14:20)から洞爺湖に寄って函館を目指すと時間的・体力的に
どうかな?と考えていると睡魔が襲ってきた。
少しだけタンクバックに頭をもたげ考えていると、次の瞬間体がフワっとしたと思った直後、痛恨の立ちゴケ。
一瞬何が起こったか分からず、目を開いた時にはバイクはすでに45°。
慌てて足を出すにも間に合わず、挟まれないようにバイクを投げ出すのが精いっぱい。
何とか挟まれずに済んだが、ブレーキレバーが折れフロントの右ウィンカーがカウル内に埋没してしまった。
幸いブレーキレバーは先端から3センチくらいの所で折れたので、操作に支障はない。
ただ冷静に周囲に目をやると、行列していたお客さんが全員こっちを見て固まっている。
とても恥ずかしい。
助けてくれとは言わないけど、せめて見ないでほしい(笑)。
視線を感じつつ、急いでバイクを起こそうとするとき先ほどのラーメンがのど元まで上がって来りもしたがなんとか耐えて、車体の異常がないことを確認した後逃げるように出発。
ヘルメット被ったままだったので、中は汗だくになってしまった。
流石にこのままだと気持ち悪いので近くの道の駅ウトナイ湖に移動し食後の休憩とヘルメットの中を乾かすことに。
まあ、立ちゴケなど一過性の物だからその場を離れれば、なんてことはない。誰にも迷惑かけていないし。
っと思い売店でリラックマハントをしてバイクに戻ると、僕のバイクをまじまじと見ている人が。
なんだろうと思ってバイクに戻ると『さっきの転倒大丈夫でしたか?』と声を掛けられる。
やめてくれー(恥)と思いつつ、目撃者の人が心配で声をかけてくれたことに感謝しつつ、出発することに。
今回の立ちゴケでの教訓『バイクの上でウトウトしたらアカン!!』でした。
すっかり動転し出発したので、何も考えずに洞爺湖を目指すことに。
国道276号を西進し支笏湖の脇を抜けて、道の駅フォーレスト276大滝に到着。
今回のツーリングはfacebookとmixiで随時アップしていたので、mixiのFZ400コミュニティの方から、先ほどの立ちゴケを心配して頂けるメッセージがあり、何とか走行できている旨を報告し旅を続けることに。
会ったことが無い人が大多数のコミュニティですが、いろんな情報を頂いたり、いいね!をしていただけるだけでも、とても道中の励みとなりました。
時刻は16:20。
このまま洞爺湖を経由して函館に向かうと到着が21:00位になってしまいそうだが、それが最短ルートと思い足早に山間部を駆け抜けていく。
国道276号線から国道453号線に折れ順調に西進。バイクに異常も見受けられない。
この道は観光客が多いのか?北海道にしては珍しく大型バスが連なっておりなかなかペースが上がらない。
なんとか洞爺湖に辿り着いたときは大分日が暮れて湖面から光も見えない為、横目に見つつ素通りをする。
道央自動車道 虻田洞爺湖ICより高速に乗り函館に向かって南下することに。
時刻は18:00。
道央自動車道に入った直後くらいから雨がポツラポツラと降り始めた。
長万部につくころにはかなり降ってきて、路面は完全なウェット。
合羽を着ながら『短い晴れ間だったけど堪能できた!!』と言い聞かせさらに南下。
道央自動車を終点の大沼公園でおり、ナビに従って国道5号線を南下。
夜間でウェットで大型トラックに囲まれているという悪条件ながらしばらく走り、大分市街地に入ってきたと感じていたら、その中でも一際明るく賑わっている建物を発見。
ラッキーピエロ昭和店に立ち寄る。
ここは北海道に来たらぜひ立ち寄ってみたいと思っていたお店。
定番のチャイニーズチキンバーガーを注文し、家族や友達同士で賑わう店内に一人着座し頂く。
美味い!!。チーズが掛かったポテトが若干重たかったが美味しくいただくことが出来ました。
食後宿に向けて移動しようと外に出ると、いい勢いで雨が降っている。
宿はあと数キロ走った目と鼻の先のはずなので、躊躇しないで走り出す。
若干迷いつつも、20:20に宿に到着。
この天候では函館山に登っても雲しか見えなさそうなので、諦めることにする。
明日の正午のフェリーで帰るので夜の函館を探検しに行こうかとも思ったが、旅の疲れが出たのか?床に就いた記憶もなく就寝。
本日の走行距離:450km
8月15日(5日目)
本日は正午の青函フェリーに乗って北海道を後にし、仙台で宿をとる予定。
天候は曇りのち強雨。南下するほどに降水確率、降雨量が上がる状態。
まあ、いつもの事だから仕方ないし、気にしても変わらないので楽観視することに。
正午まで時間があるので、とりあえず函館朝市に行ってみることに。
僕は海産物が大好物・・・・・ではない。
肉か魚かであれば間違いなく肉だし、刺身にもあまり興奮を覚えない。
ただ、これもご当地グルメと思い、朝市にて海鮮丼を頂く。
思えば紋別市付近でつぶ貝串を食べて以来二回目の海産物だ。
まあ、美味しいけどこんなものかな?っという代物。
きっと人気のあるお店とかに行けば視覚・味覚ともに感動できるものを食べられるのだろうが、よほどの物でない限り行列に並んでまで食事をしたりしないので、そこそこに満足できればそれでよしと思うようにしています。
その後、従兄おすすめのトラピスト修道院のソフトクリームを食べに移動。
函館湾をグルっとまわり、入口が少し分かり辛かったが無事に到着。
ここのソフトクリームは濃厚でコクがあり、僕が今まで食べたソフトクリームのなかでもかなりの上位に来ることは間違いない美味しさ。
来た甲斐がありました。
さてと、後はラッキーピエロで昼食を購入してフェリー乗り場に行かなくては。
来た道を戻り、警察がネズミ取りの準備をしているのを見かけたので対向車に知らせながらフェリー乗り場に到着。
近くにラッキーピエロが有ったので乗船手続をした後、購入しに行こうと思って順番待ちをしていたら、どうも僕の知っている情報とかみ合わない。
誘導員さんに聞いてみると
『あなたの乗ろうとしているのは津軽海峡フェリー、ここは青函フェリー乗り場だから違う』とのこと。
時刻は10:40。
慌てて約3km先にある津軽海峡フェリーの乗り場に移動し無事に搭乗。
おかげでラッキーピエロを買いそびれてしまった。
津軽海峡フェリーもバイクが先に搭乗だったので、手続き終了後すぐに搭乗になりまだほとんど旅客のいない船内に移動。
正味3時間30分くらいなので特に部屋はとらずに、大部屋で雑魚寝しようと思い場所取りの為足早に移動していると、背後に気配を感じる。
振り返ってみると大学生くらいだろうか?若い男の子が『ツーリングですか?』と声をかけてきた。
船内でお互いのツーリングで行った先のことを話したり、雨ばっかりだったということで話に花を咲かせいざ出航。
さらば北海道、また来るよ!!次回はもう少し晴れてください。
と心の中で呟いていたら、出航から1時間くらいのところで快晴になった!!。
青い海、白い雲・・・・・今回のツーリングで一番いい天気が帰りのフェリーの上って!!。
実に僕らしい(笑)。
暫くすると家族(父、姉、兄)からほぼ同時にメロン届いたよ!!というメールが。
昨日の12:00に夕張で輸送してから約24時間で関東圏内に届くって、日本の流通の凄さを感じました。
16:00位に青森に到着し、自動車が下船するのを待ってバイクも下船。
天候は曇り。
この先東北自動車道は雨が降っているらしいので、安全第一で行こうと決心する。
暫くすると先程の男の子が手を振って通り過ぎていく。
YAMAHA R25にカメラを取り付けたイカした仕様でこれからもバイクライフを楽しんで欲しいものだ。
さて、本日の宿の仙台市までは距離にして350km。
順調にいけば20:00位には到着できるだろうけど、天候や渋滞も考慮するとのんびりはしていられない。
出発すると東?南?とにかく進行方向の雲が分厚いことに気が滅入る。
途中休憩や積み荷の点検などをして走行を続けると、東北自動車道 湯瀬PAの手前で大粒の雨が降ってきた。
合羽と荷物に防水カバーを付けるために湯瀬PAに立ち寄ろうとしたら、先程のR25に追いついた。
また会いましたね!!なんてお声掛け頂いたが、R25の荷物のカバーが大きく風で揺らいでいた。
当人曰く、『どんなに縛ってもバタバタとなってしまう』とのことなので予備で持っていたツーリングロープを使って固定することに。
R25君はえらく感謝して財布まで取りだしそうな勢いだったので『次に会った時に返してくれればいいよ』と言いつつ見送りました。
『また北海道で会いましょうね』と言われたときはこちらも嬉しかったです。
さて、そんな感動に浸っている場合ではない。
出発準備を整えている間にも雨はどんどん強くなるし、渋滞の情報も飛び込んできた。
急がねば!!。
その後、リラックマ探しの為各SA・PAに立ち寄りながら順調に南下し、22:30にホテルにチェックイン。
結局今日も雨に打たれてしまった。
本日の走行距離:380km
8月16日(6日目:最終日)
本日は仙台市より東京都町田市(自宅)に帰宅する予定。
朝起きて無料の朝食を頂いている時に、ツーリング仲間の先輩から東北道の上りが事故で通行止めになっているという情報が入ってくる。
こうなると常磐道で戻るかな?それとも皆考えることは同じで常磐道も大渋滞になるだろうか?。
お盆休みの最終日なのでどちらに行っても渋滞はしてしまうだろうが。
天気予報も強雨なので、腹を括り出発することに。
9:00に荷物をパッキングし出発しようとすると、通行止め解除の一報が。
進路を再度東北道に取り、いざ南下開始。
関東に入るまでのSA・PAに各駅停車しリラックマを購入しようと思っていたが、東北自動車道に乗ってすぐに降り始めた雨のおかげ(?)もあり、各駅停車しないと体力的に持たない状況。
そして、寄るSA・PAで売っているものすべてがおいしそうに見えて、仙台で牛タン串、
福島で桃を丸かじりしながらゆっくりと南下。
宇都宮を通り抜けて3車線になると格段に流れもよくなり、首都高速の渋滞も思いのほかスムーズに通過して、来るときに入れたガソリンスタンドで給油して帰宅。
時刻は17:30。
無事に帰宅できたことをSNSで報告し、荷物を降ろして無事に帰ってきたら飲もうと思っていた缶コーヒーを飲み干す。
明日から仕事だ!!。
本日の走行距離:370km
後 記
ずっと憧れていた夏の北海道ツーリングは予想通りほぼ雨天となりましたが、自分の中ではとても充実した日々でした。
今回も駆け抜けツーリングとなってしまいましたが、北海道を十分に感じることができました。
初日の仕事終わりに700km走破も思っていたより楽に走行できましたが、渋滞や通行止め等のトラブルがないこと前提のプランニングだったと思います。
面白いことに高速道路を走行している時よりも道内を慎重に走行している時のほうが、燃費が30%位良かったです。
立ちゴケは余計でしたが、走りたがる僕の期待に応えてノントラブルで走り切ってくれたFZ400は最高の相棒であり最大の功労者だと思います。
賛否両論ですが自分の愛機で行けたことを嬉しく思っております。(レンタルでは味わえない達成感があります)。
facebookやmixi、LINEでツーリング仲間に状況報告しながらのツーリングでしたが、様々な情報と心配や励ましを頂いたことがとても励みになりました。
道内はとても広く目的地までは遠く感じる事もありましたが、どんなに遠く感じても走り続ける限り目的地には到着できると思いながら走っておりました。
宿泊もテント派とホテル派で別れると思いますが、多分ホテルだと荷物が半分くらいで済む事と、漫画喫茶やインターネットカフェ等は道北の方に行くと丁度良い場所になかったりするので、次回行くとしてもホテルにしようかなと思っています。
遠く離れた知らない土地でテントもなく野宿じゃ精神的にも体力的にも厳しいと思うのと、今回のような駆抜けツーリングだとテントの設営・撤去の時間も有効活用できますので、距離を走りたい人はホテルの方が良いかなと思います。
装備はソケットレンチセット、パンク修理セット、ガソリン携行缶(1ℓ缶)、細い針金、タイラップ、懐中電灯、ビニールテープ等を持っていきましたが幸いどれも出番がなくて済みました。
自分のトラブルだけでなく、他車のトラブルに遭遇しても多少の対処ができる装備だったので、長距離走るときはまた持っていこうと思います。
市街地とそうでない土地の差が大きく、もしトラブルになった時に近くにガソリンスタンドすらないという状況が発生しそうな場所が多々ありますので。
毎度の走り通しのツーリングでしたが、これが僕のスタイルなのだという自覚もできました。
手持ちの雨具の防水テストは今回で十分できましたので、次回行くときは是非晴れた北海道で時間が足りないくらい走り回りたいです。
次は西の方(広島?四国方面?九州方面?)に行ってみようと考えておりますが、僕の行動ペースが常識を逸しているらしく『とても付き合えない』と言われているので次回もソロツーリングになると思われます。
DATA
総走行距離:2993.6km(日々の走行距離は端数切捨て)
使用燃料 :142.23ℓ
平均燃費 :21.05km/ℓ
食 費 :18,938円
お土産代 :14,776円
燃 料 代:18,861円
宿泊費 :28,616円
移動費(高速料金、フェリー料金):38,650円
費用合計:119,841円
長文・駄文失礼しました。
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