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ウラルサイドカー『全国ウラルマラソン』参加レポート vol.2
2011-4-21 21:57 投稿者: tyo81037 (記事一覧) [ 1hit ]
『クラブハウス(岡山県津山市)』

午後4時頃、地元のメンバーで一旦帰宅していたTSさんが戻って来た。
夜間は虫が集まるからと殺虫灯を持参され、早速設置するための電源コンセントを探している。
そんな頃、ささやかな夕立があった。

午後5時過ぎ、本隊の歓迎準備も佳境に。
ホワイトハウス前のスペースにテントを張って屋外席を設け、焼き物用の炭火を熾した。
快調の奥様が仕込んだ和風料理も続々とホワイトハウスのテーブルに運び込まれて来る。
5時半過ぎには着くであろう本隊を迎える仕度はこうして殆ど完了。

夕立で一時声を潜めていたヒグラシも、ぶり返した蒸し暑さに合唱を再開。
私はこの間にシャワーを浴び、楽な格好に着替えた。
だが、汗は引かず熱ったような感じは変わらず…。

あれから、クラブハウス前の県道にエンジン音がする度に、来たか来たかと見るが、本隊は一行に到着せず。
時刻は既に午後6時を迎えようとしていた。
勇んで熾した炭火も白い灰の方が目立ってきた。

空はまだ明るさが残っているものの、周囲を山で囲まれたクラブハウスの辺りはそろそろ夕暮れ間近。
何となく間が持たず、ベテランメンバーの方と話をしていると「来たっ!」と誰かの声。
特に爆音を耳にするでもなく、道の方を見てみると粛々とマラソン本隊が到着。

先頭は、四国まで出向いて一行を誘導して来た倶楽部の地元メンバーのKDさん。
続いてウラル・ジャパンのサポートカー、そして最新モデルのサイドカーが2台。
何とウラル・ジャパンのサイドカーにはロシア国旗が掲げられている。

私は、もう一人二人の参加者が同行して来るのかと思っていたので、正直なところ「これだけ?」と言う感じがした。

早速、GSが自ら作ったカラヴァーイという大きなパンに塩を添え、ロシア式のマナーで遠来の客を迎えた。
快調夫妻と本隊との挨拶も済み、一行は荷物を下ろしホワイトハウスへ。
本隊の荷物の搬入も終わって一段落した後、歓迎のセレモニー。
快調の音頭で乾杯。

ところで、ロシア人一行が到着し一段落した頃、突然ウラル・ジャパンの社長ミハイル氏からこんな事を聞かれた。
「この近くに川はありませんか?」
川ならクラブハウスの向かいにも小魚が沢山いる小川もある。
皆がその小川を指し示すと。ミハイル氏は「もうちょっと大きな川」だと言う。
何故かと聞くと、暑くて仕方ないので川で水浴びしたいのだとの事。
私には理解できた、その気持ち。
私もサイドカーごと途中の吉井川に飛び込みたくなったもん。

まぁ、日暮れも近いし吉井川では危ないので…、と言うことで水浴びは実現できなかったが、
その代わりに乾杯が済んで暫くすると本格的な夕立があった。
これで一気に涼しくなり、この期に及んでも尚喘いでいた私も、随分楽になりました。

さて、このウラル・ジャパンご一行のスタッフには、マーケティング・マネジャー兼通訳のオレーシャさんがいて、
流暢な日本語で相互のコミュニケーションをサポートしてくれている。
沿海州出身の彼女には、ロックミューシャンと言う一つの顔があり、
本国ではCDもリリースされ、熱烈なファンも多くいたそうだ。
後ほど披露してくれた歌でもその片鱗を覗かせてくた。

また、社長のミハイル氏も日本語は堪能で、コミュニケーションには問題ないものの、それでもオレーシャさんを頼っていた。
二人は、大学からの友人だそうだ。

その他のロシア人たちは日本語はおろか英語も殆ど通じないので、ちょっとしたコミュニケーションでも大変だった。
この辺は、旧東欧圏の人たちなんだなぁ、と実感させられたが…。

お腹も膨らみ、お酒も入ると自然に出てくるのは歌。
快調自ら調達したドラムもピアノもあるし、HM氏持参のウッドベースもありで、参加者自らの演奏で盛り上がった。

快調のご令嬢のピアノ演奏によるロシア国家に、スタンダードナンバー、そしてオレーシャさんの演奏によるロシア民謡など、
聞き覚えのある歌から全く知らない曲まであって、なかなか楽しめた。

また、HM氏がこの日のために作詞、作曲をした歌も披露。
これが演歌をギターの弾き語りで聞いてるようで見事だったし、
Sさんもロシア語のカチューシャでのどを披露していた。

皆さんホントに芸達者で感心しました。

本隊一行を迎えるように激しく降っていた夕立も止み、パーティも一段落。
食事をする人、話をしてる人、外で一服している人…、
就寝までの間それぞれがマッタリとしたひとときを過していた。

午後10時過ぎ、歓迎パーティの立役者、GS一行が一足先に市内の宿泊先に。
本隊と我々メンバーは迎賓館(ログハウス)とホワイトハウスに分宿。
昼間の暑さも夕立で落ち着いたのか、窓を通して涼しい風が流れてきた。

日付も変わる頃、ようやくロシア人一行も含め皆就寝。
私も、土曜日の晩以来の床に就いた。
窓から涼しい風とともに聞こえて来ていたカエルの合唱も、いつしか遠くの声になっていった。

つづく…
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コメント一覧

bktr  投稿日時 2011-6-21 0:11
■ツーレポコンテスト審査コメント■
tyo81037さん投稿ありがとうございます!

ウラルの世界が面白いですね。
やはり少し文章が長めですが、普段接することのないことばかりで新鮮です。
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