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土砂降りの遥かな尾瀬

遥かな尾瀬に行ってみたい！
多くの日本人は、尾瀬の歌は聞いたことがあるけれど、ところで尾瀬ってどこにあるの？じゃないでしょうか？

僕も、そんな日本人の一人でした。


調べてみると、福島と群馬と新潟の中間点に、尾瀬はあるらしい。

福島なら、お隣の県！
ならば行ってみようじゃないか、バイクで！



ということで、夏真っ盛りの8月に妻と尾瀬ツー決定。



8月6日のPM10:00
仕事終わりからのツーリング出発。

今回1泊2日しか無いので
自宅の仙台から、尾瀬までの距離を考慮すると

前夜発で少しでも距離を稼いでおきたい！


そんなこんなで僕のゼルビスと、
妻のボルティは、深夜の国道４号線をひたすら南下、

福島の郡山まで約3時間かけて無事夜逃げ終了。


こんな時に便利なのが漫画喫茶、24時間いつでも入れて、好きな時に出れる。

ドリンクが飲み放題で、携帯の充電もできる。
自由きままなバイク乗りにはぴったり。



翌朝、なかなかの天気！
尾瀬の玄関口、檜枝岐村までは130kmほど

色々見ながらゆっくり走るのに、最適な距離じゃ無いだろうか？
昨夜、距離を稼いでおいてよかった。



しかし、8月の福島は暑い。

ナビがわりに使っていた
iPhoneがオーバーヒートして電源落ちた。。。

途中、湯野上温泉の情緒あふれる
茅葺駅舎にて休憩、足湯に浸かってまったり


この夏の暑さの中で、足湯に浸かるというのも乙ですな。



お昼は目星をつけていた、名物の蕎麦を食べようかな、、、

と、走り出した瞬間、ドドドド！ザザザ〜！
突然の集中豪雨、いわゆるゲリラ豪風に遭遇。



目の前の視界がヤバイほどの豪雨
たまらず列車の鉄橋の下にバイクを止める。

今から向かう方向の雲が、明らかにヤバそうな感じ。

iPhoneを見ると周囲すべてが雨マーク。



ここからが楽しそうなワインディングなんだけど、、、
雨のワインディングはただの恐怖。

漂う悲壮感と疲労感、奥様の機嫌もヤバそう、、、



せめて食べたかった蕎麦屋が、、、臨時休業でした、、、



少しでも雨が落ちついたら走る！
強くなってきたら雨宿りを繰り返し、結構なタイムロスをしてしまった。



それでも、なんとか目的地の檜枝岐村に入った瞬間
この日最大のゲリラ豪雨に遭遇、、、

もうやめてくれ、、、

何と言っても、この日の予定はキャンプ（笑）
どう考えても難しい状況、、、



とりあえず予約していたキャンプ場へ向かう。
しかし、ここで、今日1日ついてなかった僕らに奇跡が舞い降りる。

「今日はバンガローが一件空いてるから、キャンプの料金でいいから、そっちに泊まっていいよ」

結構なご年齢であろう、受付のおばちゃんが、僕にはピチピチの女神様に見えた。



そうと決まれば、足早にバイクを屋根がある場所に移動して、

濡れた荷物は即効物干し竿へ！部屋に入るなり、倒れ込む二人。

捨てる神あれば拾う神がなんとやら？
何があるか分からないから、バイク旅はやめられない。



さらに女神様の微笑みは続く
濡れた体を癒しに、温泉に行きたいけど、雨の中をバイクで走るのはもう嫌だ、、、


そう思っていた矢先！常連客を名乗るおじさまたちが
車を貸してくれるらしい（笑）

話を聞くと、受付のおばちゃんが話をつけてくれたようだ。



更にさらに、日帰り温泉の入浴料が、おばちゃんの名前を出すとタダになるとか？
おばちゃん一体何者？檜枝岐村、ここはジブリの世界なのか？



そして迎えた最終日、尾瀬アタックの日、雨は上がっているようだ

4時に起きて、いざ尾瀬へ！狭い山道をバイクで駆け抜け、
御池という、福島側からの尾瀬のアクセスポイントに到着。

ライダーからハイカーに変身して、いざ尾瀬アタック。



そこには夢にまで見た、尾瀬の風景が広がっていた。

どこまでも続く草原、色鮮やかな高山植物、そこを貫く一本の木道。



太陽こそ見えないが、雲で遮られたグレーの世界、昨日の雨で濡れた世界は幻想的に見える。



もっと尾瀬を歩きたい！

激しく後ろ髪を引かれながら、
バイクで帰路についた、僕らを待っていたのは、、、

またしてもゲリラ豪雨さんでした。


帰りの自宅までのツーリングが
長く険しい道のりだったことは言うまでもなく、、、


これだけ雨に降られた旅は、後にも先にも恐らく無いでしょう。
いや、無いことを切に願います（笑）



今度は晴れた日に、再び尾瀬を訪れて

あのキャンプ場で星空を眺めながら、コーヒーを飲みたいものです。
おばちゃんにまた会いたいなぁ。

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