北海道ツーリング2017 PART5「間一髪! -岩内・ニセコ・京極」

2017-8-13 10:45 投稿者:  さすライダー
7月15日:曇り時々晴れ 走行距離:190km

昨日は、太田山神社で体力を使い果たし、泥のように寝てしまった。だからと言って、勝手に5時に目覚めるのが北海道ツーリングマジックである。


ピカピカだった愛車が、いつの間にか泥だらけだったので、キャンプ場の水道を拝借してジャバジャバ、それなりに綺麗になった。

帰ったらピカピカにしてあげるから、それまでは我慢してね相棒よ!しかし、汚れたアドベンチャーバイク、これぞアドベンチャーじゃないだろうか?(言い訳?)


今日はやや曇天、毎日暑いから丁度いい。
まずはニセコの西側からの玄関口、岩内を目指して走る。

贅沢な話だが、快適な海沿いの道もそろそろ飽きてきたので、ニセコで山にチェンジ!


岩内に到着すると、強烈な日差しに堪らず道の駅へ。
ここの道の駅は今まで何度も来ているお気に入りの場所だ。市街地にあるので周辺にコンビニやスーパーもある。

今日は週末ともあって、これからニセコを走るであろう多くのライダーで賑わっている。


僕は仲間同士でワイワイするより、一人で自由気ままに走るのが好きなので、人がいないスペースへ着席(単にコミュ障という噂も)


かき氷を頬張り、いざニセコパノラマラインへ!
北海道を数日旅していると、カーブが恋してくて仕方がない。

ワインディングと言っても、本州のそれと違って緩やかなカーブが多いのだが、直線に飽きたライダーには実に刺激的なのだ。

それにしてもワインディングを走るのが楽しいバイクだ。こんなにゴツいのに、何故にこんな軽快に曲がるのだろう?毎回実に不思議でたまらない。


パノラマラインを抜けると、今や北海道の一大インバウンド観光地、ニセコである。どことなく海外を思わせる空気感や風景、おしゃれなカフェなど、ニセコの強みを上手くブランディングできた結果だと思う。

カフェ男子を自認する僕としては、ニセコでおしゃれカフェタイムをしたいところだが、なんとなくの流れで、街のはずれまで走ってしまった。暑くて止まるのが億劫だったこともある(走っていても暑いけど)


パーキングスペースにてセルフ作戦会議。
時間はお昼時、カフェにしようか、名物料理にしようか?でもヤッパリあそこか?

羊蹄山の麓にある、まるでメルヘンの世界に迷い込んだようなピザ屋さん。

前から行きたと思っていたので、ここでご飯を食べよう!これが、悪夢の始まりだとも知らず、僕と愛車はピザのお店「ふくろうの森」を目指した。


小さい看板を見つけて、国道を脇にそれると!ダートだ!!
どうしよう、、、見た目はそんな砂利ってない、、、行くか?

走り出して数秒、僕は来たことを後悔した。進めば進むほど砂利が深く、しかも下り坂、、、おまけに店まで結構ある。


やばい、これはやばい!
一応ダートも走れるアドベンチャーバイクだが、こんな巨体で、しかも荷物満載の愛車をダートで走らせる技量は僕にはない。


やばい、マジでやばい!暑さと緊張で汗が噴き出す。エンデューロモードに切り替え、もはや止まる寸前のスピードでそろそろ走る。

やばい!ダートでフロントブレーキを握ったらアウトなのに、握ってしまった、、、コケになること数回。ABSが無かったら絶対こけていた、、、まだまだ砂利道との格闘は続く。


なんとか駐車場に来たけれど、砂利が深く、乗車しながら足バタバタでも、降りて取り回そうとしても、愛車はビクともしない。

これ、、、帰りどうしよう?頭の中が真っ白になっていく。


とりあえず、入ろうか?、、、せっかく来たんだし。
「ふくろうの森」さんは、噂通りのメルヘンな場所だった、森の中にある隠れ家的なお店。

しかし、普通ならテンションが上がるところだが「帰りどうしよう?」頭の中にはそれしかない、、、もはや無意識でピザを注文。

そして、出て来たピザの大きさにびっくり!とても一人で食べれる量ではない、この事実がどことなく凹んでいる気持ちに追い打ちをかける。


美味しい、確かに美味しいけど、もはや味を噛みしめる余裕がない、外の砂利を見ては帰りの心配。頭の中に、買ったばかりの外車をこかしてツーリング終了、修理代で泣きそうになる未来の自分がいる。

今日の暑さと心労で、もはや食べるのが辛い、、、確かに量は多いが、調子のいい時の僕ならペロッといけたであろう。幸いテイクアウトできるようなので、ほとんど残して持ち帰ることにした。


さて、、、どうしよう、、、やはり愛車はビクともしない。


ハンドルをMAX左に切って走れば、とりあえず向きは変えられそうだ?しかし隣には車が、、、嘆いてばかりではいけない、こういう時は行動だ!


店内に戻って、隣に停まっている車の方に移動をお願いする。とても良い方で、気持ちよく応じてくれた。

さて、ハンドルを最大限切ってソロソロ走る、、、なんとか向きを変えることに成功した。

さて、あとはこの深い砂利の狭い道を、しかも上り坂をどうやって走り抜けるのか?途中対向車が来たら、避けようがない(アウト)


行動だ!行くしかない!
落ち着け、今までどれだけの旅を繰り返し、どれだけの修羅場をくぐって来たんだ?海外の旅だって、無事に帰って来たじゃないか?

そして愛車を信じろ!僕が乗っているのは、世界最強旅バイクR1200GSじゃないか!


絶対にフロントブレーキを効かせない、
遠くを見てしっかりニーグリップ、体はまっすぐ、丁寧な半クラで走る、基本に忠実に。

いい感じだ、左右にガクガク来ても、トラコンが修正してくれてる。最後は下りダート、怖い、、、でも行くしかない、、、一気に行くべきだろう。

ブレーキから手を離していざ、、、!!一瞬フロントを取られそうになったけど、しっかりとニーグリップをしていたおかげでリカバリー!


僕と愛車は無事に国道に復帰した!!無言で最高のガッツポーズ!


やった!よかった!ってか、ありがとう相棒よ!
やはり君はすごいよ、ダートが苦手な僕が、こんな荷物満載の巨体で無事に脱出できるなんて。

GSというバイクの懐の深さ、現代の電子制御技術に感謝感激である。愛車とのつながりが一気に増した気がした。


ってか、、、もうこのバイクでダートは絶対行かない(笑)
今回は明らかに自分の判断ミスだ、大事に至らずクリアできたので「安く勉強出来るとてもいい経験だった」

もう疲れた、、、キャンプ場に行こう・。

時は14時、全てを出し尽くした僕は、羊蹄山が見える大好きなキャンプ場「スリーユーパークキャンプ場」へとハンドルを向けた。


肝心の羊蹄山は雲で見えないが、舗装路のありがたみを噛み締めながら笑顔で走る(笑)そして、キャンプ場に到着すると!!?

まるでテントの団地だ、、、いつもはポツポツと丁度いい感じの静かなキャンプ場なのだが、さすがは週末、、、これってゆっくりできるのか?まぁ、もう疲れたし選択肢がないな。


ファミリーキャンプで賑わう中、空いたスペースを探し出してテント設営完了。横になって寝たいところだが、暑い!暑すぎる!もういいや、時間があるから散歩しよう。

意外と回復が早い?僕は、キャンプ場からすぐの「羊蹄ふきだし公園」へと歩いて向かう。


ここはキャンプ場と合わせて大好きな場所、羊蹄山の雪解け水が、怒涛のごとく豪快に流れ出す場所である。京極の名水と言えば誰でも分かるであろう、あの名水の産地がここだ。

湧き水の水しぶきと、辺り一面の透き通った湖の風景が涼しい!最高に涼しい!これぞまさに自然の恵み!まるで天国のような「ふきだし公園」で生き返る僕!今ならダートが走るかもしれない(笑)


すっかり自然に癒された僕は、テントに戻り、昼間食べきれなかったピザを食べながら明日の予定を練るのだった。

遂に?明日から雨が降る予定らしい、、、まぁ、僕とGSが降らせないけどね( ´∀`)


→北海道ツーリング2017 PART4はこちら
→北海道ツーリング2017 PART6はこちら
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ニセコパノラマライン
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ふくろうの森
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スリーユーパークキャンプ場
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