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原付二種で行く下道富山弾丸ツアー
2012-9-2 9:51 投稿者: shied-a (記事一覧) [ 35hit ]
僕のバイクはDio125。
中国産の中国仕様である。
一応HONDAのロゴはあるが日本のカタログには載っていない。
二りん館が直接輸入販売をしていて、新車でも約14万円の格安
バイク。
メットインが小さく僕のフルフェイスは入らないため
リアトランクを装備してそこに収めるようにしている。
タンク容量は6リットル。
通勤では使用しておらず、趣味のために昨冬に購入。


夏休み前の日曜日に、いつも通りの夏休みでは
つまらないと思い立ち、所有のバイクにて遠出をしてみようと
インターネットの地図を見ながら考えていると、日本海が無性に
見たくなり、現住所(東京都町田市)から限られた日にちで
いけるところを模索したところ、最遠地を富山駅に設定する。

などと、半分自分でも無謀で冗談交じりに計画を練るが
会社の仲間に『今年の夏休みはツーリング』っと見栄(?)を
張ってしまった手前、絵空事を実行することになってしまった。

夏休みは8月11日(土)から15日(水)まで。
今回のルートは
東京都町田市(自宅)→長野県小諸市→富山県富山市(富山駅)→静岡県浜松市→静岡県伊東市(実家)→東京都町田市(自宅)
っと計画をする。
ネットのルート検索では約1100kmになる予定。

原付二種だから下道オンリーで1日何km位走れるのか
皆目見当がつかないが、単純に5日間で割ると平均200km以上
走らないと帰ってこれない算段。
まあ、なんとかなるだろうとお気軽に考え、思いついたのが
1週間前なので宿も取らず、最悪マンガ喫茶かネットカフェで
休めるだろうというほど、無計画の出発になりました。

幸い親戚の別荘(初日)、実家(4日目)は寝床は確保できたので
2日目と3日目をしのげばなんとかなる・・・予定。

8月11日(土)

本日は長野県小諸市にある親戚の別荘まで行く予定。
前日の仕事が遅かったため、ゆっくりと起きて身支度開始。
ネットで天気予報を見ると夕方から雨マークが出ている。
距離検索だと約200km・・・・・。
はたして1日何km走れるかを把握していないため
いまいち緊張感に欠ける。

最低限の洋服と、携帯電話、現金、工具をもって8:45に
東京都町田市の自宅を出発。

鶴川街道を西進したところにあるワークマンに寄って
レインコートと煙草入れを購入。
R16に出て橋本五差路から相模湖を抜けR20に出る予定。
夏休み初日ということもあり道の混雑は予想していたが
中央高速 相模湖IC付近が混雑していただけでスムーズに
R20に乗ることができました。

天気は快晴。

R20は何度か走ったことがある道だが、初日なので
慎重に走行する。
大月市、甲府市も順調に通過し中央高速 韮崎IC付近で
最初の休憩。
町田を出てからちょうど100km。
時間は11:00ちょっと前。
混雑も考慮すると100kmを走るのに3時間見ておけば
間違いないというペース。
燃料系も約半分のところを指しているので、満タンで約200kmは
走ってくれそう。

タバコをふかしながら、スマホにて経路を確認。
R141を北上すれば小諸市につけるはず。
R141は清里や小海に行ったことがあるので途中までは
土地勘が働く。
上り坂が多くなるとさすがにペースは落ちる。
僕のスクーターは2009年製だがキャブ仕様なので
インジェクションのバイクと違いパワーバンドがはっきりしている。
うまくスピードを保ちつつ走るのが結構難しい。

まあ、一般車もやや混雑しているためスピードが遅いので
抜かれるようなことはない。

清里、小海を順調に通過し佐久市に入ったところで1回目の給油。
燃費計算をすると、35km/リットルは走っている。
給油後R141をさらに北上すると、佐久北ICを通過しR18に入る。
親戚の別荘は住所だけ記憶しておいたが、根っからの方向音痴のため
スマホにナビをさせるとあっさりと目的地に到着。

親戚の叔父・叔母に何年ぶりかの再会を果たし
雑談に花を咲かせ、夕食をごちそうになる。
夕食後外を見ると結構な勢いで雨が降っていた。
僕は根っからの雨男なので・・・・まあ仕方ない!!。
明日からどうなることか。
朝方は結構冷えるとのことで厚手のトレーナーを頂いて
就寝。

本日の走行距離205km

8月12日(日)
今日は富山駅まで走る予定。
約270kmの道のりにどれだけ時間を費やすかがわからないので
朝食を頂いたのち、8:30に出発。

迷いつつもR18に復帰し上田市、長野市を通過してさらに北上。
上信越道 信濃町ICの近くにある、道の駅 信濃にて
出るときに作っていただいたサンドイッチをほおばる。
時間は10:30。

この時年配のご夫婦が僕のバイクを見て『町田って東京の?』
っと声をかけられる。

ピンクナンバーが下道しか走れないことを説明しつつ今回の
ツーリングの行程を説明すると驚かれていました。

まあ、こんな弾丸ツーリングは当人にも理解しがたい部分が
あるので、他人には理解できないでしょう。

お互いの道中の安全を願いつつお別れをして目指すは上越市。
道幅も広く、快調に距離を伸ばし11:00過ぎに上越市から
R8に折れ、直江津付近から日本海を眺め『着いたぞぉ』と
ひとり呟く(笑)。
直江津からさらにR8を西進し、富山駅方面に折れる。
途中のローソンで本日の宿を探すと、富山駅前のビジネスホテルに
予約をとることができた。
15:00にホテルに到着しチェックイン。
さすがに疲れたのか2時間ほどうたた寝。

目をさまし、無事を家族にメールすると富山駅は『白エビ丼』が
有名とのこと。
駅前を散歩しながら店を探すと改装中のため仮店舗にあることを
確認。
結構並んでいるのでどうしようか迷った挙句、並ぶことにする。
待つこと15分で席に案内される。

この時目の前の女性が一人で僕の席の隣にほぼ同時期に着席。
地元の人かな?っと思い気にしないでいたら料理が来ると同時に
料理を写真に収めている。
僕もその人の隣で写真を撮っている・・・。

意を決して『地元の方・・・・ではないですよね?』と声をかける。
警戒されたら嫌だなっと思いつつも、いろいろとお話をすることが
出来ました。
お互いに旅先で解放感があったのかな?。
店を出て喫茶店に場所を移して1時間くらいお話をしました。
仙台から一人でバスと電車を乗り継いできた。
特に行くあてもなく、明日以降の予定はない・・・・・など。
被災地から来たということで専ら東日本大震災と原発の話に
なってしまいましたが。

喫茶店を出てお互いの旅の無事を祈りつつ握手して別れ
明日は今回のツーリングで一番距離を走る予定なので早めに
就寝。

本日の走行距離 270km

8月13日(月)
本日は飛騨高山→下呂温泉→中津川市をぬけて浜松まで行く
日本横断、今回のツーリングで最長となる行程。

下道のみ、原付二種で1日何km走れるのか?
未知との戦い。

空は今にも泣きだしそう。
朝チェックした天気予報も『強雨』だが移動しないといけないので
意を決して早めに出発。

6:30に富山駅前を出発しR41を南下。
松屋にて朝食をとっていると目視で確認できるくらいの雨が
降り始める。
雨男の僕にとってはいつもの光景とあきらめつつ朝食を済ませると
奇跡的に雨は上がっている。

合羽をまとわず出発する。
???何か忘れているが・・・・。

順調に走り山道に入ると民家もまばらになってくる。
この時忘れていたことを思い出す。

朝食後給油をしようと思っていたことを思い出し燃料計に目をやると
一番下のラインの線上に目盛が来ている。
・・・最後のGSは多分20km以上戻るよう。

路肩にバイクを止め、行くか戻るかを考えつつ、スマホにて
一番近いGSを検索すると飛騨に数件ある。

飛騨まではあと20km弱。
なんとかなる?と思いつつそのまま進むことに。

なんとかあいているGSを発見し最悪の事態を逃れる。
6リットルタンクに5.4リットルも入ってしまった。
長距離の時は燃料に気を付けないと(反省)。

給油を済ませ高山市を走行していると雨が本降りになってきた。
気温も道路標示で24℃(体感はもっと低い)。
初日に頂いたトレーナーを着こみ合羽を装着して走り出す。

スクーターで初めてのツーリングでしたが、ポジションの楽さを
防風、防雨の性能に改めて感心する。
グローブは仕方ないが靴はほぼ濡れない状態で走れる。
普通の自動二輪では靴・足首ともに濡れてしまうような状況でも
快適!!。

見るからに滑りそうな路面と急こう配による速度低下に気を遣いながら
下呂温泉を通過し中津川を目指す。

中津川市に入ったころには雨も弱くなり、道端に『銘菓栗きんとん』の文字が目に入り休憩がてらお土産を購入。

中津川には父が勤めていた会社がある・・・はずだがスマホで調べうと
だいぶ前に工場は閉鎖してしまったとのこと。

まあ、特に用事もないので問題ない。

中央高速 中津川ICを通過し給油。
GSで近くのバイク屋を聞きオイルを交換する。

今回出発前に、遠いところでオイル交換をしようと
意味不明の決まりごとをしていたので、目標達成。
今現在バイクのエンジンには『中津川産(?)のエンジンオイルが入っている』
ことは僕しか知らないとほくそ笑む(馬鹿か?)。

中津川から浜松をめざしR257を南下。

南の空は分厚い雲に覆われてその方向を目指して走っている以上
雨に降られるのは必至。
案の定浜松市境を通過するときには土砂降り。
幸い厚手のトレーナーを着ていたので雨が痛くて走行できない
ということはない。親戚の叔母さんありがとう。
さすがにヒョウが降ってきたらやばいだろうが・・・・?。

浜松市に入り少し走ったところで、本日一発目の落雷を『目視』。
町中に住んでいると雷って『ピカッ』・・・・・・『ゴロゴロゴロ』っとなるはずだが
本日の雷は山肌に『ドッカン・バリバリバリ』と落ちている。
落ちたところから煙が出ているのをみて、さすがにやばいと思ったので
風情のある屋根つきのバス停で小休止。15:00

雨は一向に弱まらないが、雷がおさまったのを確認し浜松市街に向けバイクを走らせる。
道が2車線になり東名高速の案内表示板を見た時に
大分太平洋寄りまで下りてきたことを実感する。
しばらく走っていると静岡県限定のさわやかハンバーグを発見し
条件反射で入店(笑)。

時間は16:00。
強行工程に追われ食事を後回しにしていたのでボリューミーな
ものを頼み頬張る。
この店のハンバーグはやっぱりおいしい。
店内にヘルメットを持ち込んでいたので店員さんに
『ツーリングですか?』と声をかけられ本日までの
道程を話すと半分苦笑(?)しながらも道中の安全を祈るとの
ありがたい声をかけられる。

店を出る前に明日の天気予報と浜松市街のビジネスホテル、マンガ喫茶の情報を検索する。

明日は・・・今日よりも土砂降り。
ホテルも空きがない状況。

明日は実家の伊東市まで行かなくてはいけないので
雨が降っていない今距離を稼ごうと、急きょ静岡駅まで
走ることに決定。

静岡駅までは約100km。

R1に出るまでに多少迷子になるも、乗ってしまえばバイパスに
なっているので順調に東進。

平たん地ではパワーバンドを外さなければ法定速度ではエンジンパワーに
余裕があるので四輪のペースをリードしながら走る。

ところどころ雨に降られるもなんとか静岡駅に到着し宿探しを開始。

途中スマホを使いすぎたためバッテリーが心細い。

空きを見つけ連絡しようとしたところでスマホが尽きる。
なんとかホテル名を覚えていたので、派出所で場所を聞いてたどり着くことができる。

空きはまだあるかと聞くと無いとの返事。
え〜っ?さっきまでは空きありだったのにタッチの差か?
っとスマホで調べたことを伝えるとネット限定の格安プランで
ネット予約でしか取れないとのこと。
しかも同じように空きがあるかとの連絡が一件あったのでオークションの
締め切り時間間際のような状態。

電池のなくなったスマホをロビーで充電しながらなんとかネット予約をすると・・・・・セーフ!!。

本日の宿を確保し近くの居酒屋で『生しらす』を食す。
僕は下戸なので生しらすと焼きおにぎりのみだがとてもおいしかった。

一息つき無事を報告すると疲れと睡魔が襲ってきたので
街を散歩することもなく就寝。

本日の横行距離420km

8月14日(火)
今日は実家のある伊東市まで走る予定。
距離は約100km

ホテルを8:00に出発すると外は土砂降り。

合羽を着こみR1を目指して出発。

途中刑務所(静岡市って刑務所があるのね)の角のセブンイレブンにて朝食をとった時に
実家に連絡。

ここで静岡県全域に大雨洪水警報が発令していることを知る。
どおりで雨が強いわけだ。

R1に乗るとバイパスなので相変わらずペースが速い。
雨もさらに強くなり、カーブで車がスライドしているのを見ると
ガタイの小さいバイクは分が悪いと左車線をおとなしく走行する。

由比で東名高速と接近した時にいつも高速道路走行中の側道を
走っていることに少々感動しながらさらに東進。

あまりの雨の強さに休憩を何度かはさみながら沼津市に突入。
なんだか地元に帰ってきた安堵感に襲われる。

沼津から三島を抜けR136を南下して伊豆に入る。

伊豆の道では強雨に襲われながらもなんとか実家に到着。

ヘルメットをかぶった状態で飼い犬に吠えられながらも
脱いだら気づいてくれて大歓迎してくれました。
番犬ご苦労さん!!。

旅の話をし、母の墓参りに行くときに久しぶりに車に乗ったような
感覚になる。
平和で良いと実感する。

その後近くのとんかつ屋さんにてお気に入りのとんかつを食し
21:00に就寝。

本日の走行距離100km。
(100kmを走行するのに5時間以上かかったので今回のツーリングで一番疲れた日でした)

8月15日(水)
本日は伊東から、姉のいる神奈川県南足柄市を経由して帰宅する予定。
なんとか日のあるうちに帰宅したかったので朝食を頂いた後
9:00に出発。
今度は時間に余裕がるように帰省します。

海沿いのR134を北上し順調に熱海→真鶴→小田原に入る。
途中結構な雨に降られるも、合羽を着るのを嫌いそのまま走り続けたため体が冷えてしまったのでコンビニでホットドリンクを飲みながら
12:00前に姉宅に到着。

姪が一人で出迎えてくれましたが、丁寧な対応に感心!!。
もう高校受験だから大人になったもんだ!!。

栗きんとんのお土産を渡し、雑談に花を咲かせながら甥っ子を待つが
時間もおしていたので出発することにすると、なんとか会うことができる。
元気に中学生を謳歌しているみたいだ!!。

別れを告げ一路自宅に。

さんざん走ってきたので南足柄から町田市がそんなに遠くないと思える。
R246を東進し16:30に自宅に到着。

荷物をおろし、出発前に『無事に帰ってこれたら飲もう』と
思っていた缶コーヒーをのみ、洗濯を・・・っと思いつつも就寝。
明日から仕事だ。

本日の走行距離115km

総括
今回のツーリングは宿を決めないで強行したが、それが吉と出た。
運よく宿を確保できたが、これがマンガ喫茶とかだったら結構
しんどいかも?。
下道、原付二種だと条件にもよるが500kmは1日で走れそうだということも確認できました。
次回は和歌山方面にでも行ってみようかと思いましたが
こんなバカげた弾丸ツアーは同行者が不幸になる(笑)ので
次回もそろツーリングにしようと思われる。

DATA
総走行距離 1150km
使用燃料30.6リットル
平均燃費37.6km/リットル
総走行時間32.5h
平均速度35.4km/h




直江津にて日本海を望む
直江津にて日本海を望む
富山駅前にて白エビ丼を食す
富山駅前にて白エビ丼を食す
浜松のバス停で雷をしのぐ
浜松のバス停で雷をしのぐ
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コメント一覧

shied-a  投稿日時 2012-9-4 23:54
tebasaki様、初めまして。

中型バイクでは何度かツーリングをしたことがありましたが
今回初の試みで十二分に楽しんできました。

雷は本当に怖かったけど、いい経験にもなり次の
ツーリングに行かせると思ったいます。

下道のみの原付ツーリングでしか味わえないことも
沢山あると思いますので、次回のレポートも書ければと
思っています。

次は和歌山方面の予定です。
tebasaki  投稿日時 2012-9-3 10:03
原付二種でツーリング、お疲れ様です。
今年のお盆は天気が悪く、かなり雨に降られた様で、大変でしたね。

雷は結構怖いですよね。
山中だと、本当にゴロゴロドッカンなので、迫力があります。
バイクだと不安になりますね。

僕も学生の時分、原付一種(50cc)で1日300km走ったことがあります。
MTだったのですが、左足がギアペダルまで持ち上がらないくらいに筋肉痛になりましたが・・・(^^;

機会があれば、また原付ツーしてみたくなりました♪
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