【裏磐梯・蔵王】温泉とスカイラインツーリング

2011-5-17 17:48 投稿者:  たまじま
 新車で購入したバイク(XR230)の慣らし運転と、被災地の友達に会いに行くこと、比較的被害が少ない地域の観光に少しでも役に立つことを目的に企んだ2泊3日ツーリングです。
 因みに東北地方へは初めて参りました。

 都内バイク店でバイクを引き取った足で東北道経由で福島西ICまで。装備はオフヘル・革ジャン・厚手のジーンズ・ブーツにTシャツ2枚・グローブはオフ用と革を持参。

 歩行者・自転車優先、地元車優先、働く車優先のキープレフトが私のツーリングモットーですが、今回は東北地方行きと言うことでいつもよりさらに気を配りました。

 東北道の白河から安達太良付近まで80km規制が出ていましたが、震災当初に聞いていた程の荒れは無く、ネクスコの皆様に頭が下がりました。また、那須前後から強風と気温が下がったために休み休みの走行となりました。自衛隊の車をとても多く見かけました。

 もちろん、福島ではラジオで放射線量のお知らせがあったり、仮設住宅の建設が行われていたりと、今も続いている震災を感じられる場面もあります。
 しかし、地元の方は静かに日常生活を送りつつも県外ナンバーのバイクに対してとても優しく接してくれたりと、車や生活のマナーがとても良くて、本当に良い人達なんだなぁと感じ入りました。
 市内で友人と数カ月ぶりに再会し、今福島イチオシの円盤餃子を食べ、115号を通って野地温泉へ。

 115号線の途中で強風と雨に見舞われましたが無事に宿に到着。地元出身の先輩お勧めの湯で寒さと疲れを癒しました。


 2日日は吾妻磐梯スカイラインへ。気温5度という状況でしたが、冬用のスパッツと肌着のおかげでそんなに寒さを感じることなく、見事な晴れ空の下で絶景を堪能できました。一部1mくらいの雪壁がありました。自分用のお土産、憧れの「あかべこ」を購入。

 続いてレークラインで五色沼へ。もう少し後の新緑の季節はさぞ美しかろうと思いながら走っていると野生の猿を見かけました。

 スタンドの店員さんが、本当にお客さんが少なくなっちゃって…。とおっしゃっていましたが、原発から離れている地域でも影響は大きいようです。どの観光地でも、地元のバイカーさんも皆様そうおっしゃられていました。

 五色沼のエメラルドグリーンを思い出しながら桧原湖へ。職場の方にお勧めいただいたハーブガーデンがあったのでそこで一休みし、ハーブティーをお土産に購入。

 本当は猪苗代などへも行きたかったのですが、時間が足りないために諦めて西吾妻スカイバレー経由で米沢市へ向かう。見事なワインディングと景観が楽しいながらも、足元では雪の中から顔を出すふきのとうが可愛らしい素敵な道でした。

 「うつくしま福島」は本当に(人も食べ物も景色も道も)うつくしまだった!と感動しつつリベンジを誓って山形県に入り宿に向かいます。

 2日目の宿はフルーツのビニールハウスが目立つ南陽市の赤湯温泉です。流石に走り回ったので温泉でホカホカしたところで熟睡。


 3日目は蔵王エコーラインでお釜を見た後は東北道をひたすら南下する計画です。
 気温を心配していましたが、お釜の気温は5度前後とのことで出発。3mをゆうに超す雪壁を抜け、青空に浮かぶ山脈を横目に見ながらお釜に到着!まさに絶景。

 そのままエコーラインを宮城県へと抜けましたが、危うく不動の滝を素通りしかけてしまいました。
 そこで、Uターンを失敗して立ちゴケしました!!
…カッコ悪いなぁ!と一人でメットの中恥ずかしがってしまいましたよ。

 宮城の白石ICから東北道へ。
途中のパーキングで職場へのお土産を買い、後は走るのみです。

 復旧工事を行っているネクスコの皆様、帰還する自衛隊の方や、反対車線でこれから被災地へ向かう自衛隊やボランティアの皆様の姿を多く見かけました。本当に頭が下がります。

 首都圏へ戻り、あと少しで我が家!と言う交差点で右折中にバイクに追突され、転倒。
 幸い、双方無傷でしたが家に帰るまでがツーリング。と言う言葉を噛みしめました。
 総走行距離は940km、慣らし運転完了まで後少しです。


 今回のツーリングは震災から2カ月後ということもあり、とても考えさせられること、感じ入ることが多く、まだ頭の中でまとまりきれていないのが正直なところです。

 しかし、なにより福島県の人のマナーの良さ、食べ物の美味しさと景色の素晴らしさ、温泉の豊富さは人を虜にする魅力十分だと思いました。
 そのうち今回行けなかった猪苗代と会津地方へお邪魔したいと思っております!
浄土平にて。
浄土平にて。
蔵王のお釜です。
蔵王のお釜です。
雪壁とXR230。
雪壁とXR230。
地図