7月25日:快晴 走行距離:157km
目の覚めるような青空とは、まさにこう言う状態を指すのであろう!そんな、北海道最終日にふさわしい、いや、名残惜しくなる眩しい太陽の光で目が覚めた。
今日で北海道の旅が終わる、、、毎年この瞬間が切なくも、清々しくもある。
足早にキャンプの撤収を済ませ、昨日語り合った九州ライダー二人とバイク談義と旅談義。これからのお互いの旅路がより良いものなるようにと願い、それぞれの旅に戻った。
僕は旅先での出会いは、こういう爽やかな感じが好きだ、一期一会だからこそ記憶に残るのだ。
さて、GS号!北海道最後の日、行こうじゃないか!天気がいいので、ラベンダーを見に行こう!富良野といえばラベンダー、ラベンダーといえばファーム富田。
そのファーム富田の「ラベンダーイースト」に向かって走り出す。
十勝岳を始めとする雄大な山々、広がる畑とお花畑、青い空とビビッドな緑の対比、富良野の景色はまさに北海道の代名詞と言える。そんな美しい風景の中、開演時間ビタでラベンダーイーストに到着。案の定ラベンダーが満開だ、これは素晴らしい!
紫のラベンダーが、もともと綺麗な富良野の景色に更に彩りを加えている。しばしその景色を眺めながら、ファーム富田定番のラベンダーソフトに舌鼓、、、なんて素敵な時間なんだ。
今日は夕方に苫小牧にいないといけないので、ある程度ケツの時間が決まっているが、もう今日はここでユックリしてもいいんじゃないか?と思う。
ラベンダー畑に後ろ髪を引かれながら、お次は初訪問スポット「彩香の里」へと向かう。
ラベンダーやサルビアなど、綺麗なお花が吹き乱れているスポットらしい。今日の天気なら絶対に最高に違いない!
彩香の里という小さな看板を見つけ、国道から路地に入ると、、、!!?目の前にあわられたのは、急坂と砂利という恐怖のコンビネーション、これGSじゃ絶対無理!
ってか若干坂を登ってしまった、、、冷や汗をかきながら、なんとか無事にUターン完了。
この車格でこういう道は絶対ごめんだ、、、ってか、こんな道が彩香の里へのアクセス路なの?どっかで間違ったか?
しばらく進むと、再び彩香の里という小さい看板が、、、しかも又しても急坂、、、え?まじですか?途方に暮れていると「彩香の里に行くんですか?」「バイクなら、国道から広い道で行けますよ」と、僕の目の前に突如エンジェルが現れた。
白いワンピースに清楚な出で立ちの綺麗なおねー様、これは彩香の里より先に、とんでもなく美しいものを見てしまったかもしれない(笑)
そんなエンジェル過ぎるおねー様にお礼を言って、しばらく走ると「彩香の里のでっかい看板」を発見。
結果として、超快適な広い道でアクセスできた(笑)なんだ、こっちがメインなのか!後々分かったことだが、所々にある急坂で砂利な入り口は、ハイキング目的の道らしい。
駐車場にGSを停めると、目の前に広がる圧巻の広大なお花畑!これは、これは本当に素晴らしい!なんて綺麗なんだろう。
これ以上の快晴があるのか?と思えるほど最高の天気の中で彩香の里を歩いていると、まるでメルヘンの世界に迷い込んだかのような錯覚を覚える、、、かなり現実感が薄い!
うわ〜、きれ〜、すげ〜、本当に素晴らしいものを目の当たりにすると、人間のボキャブラリーは極端に減るらしい。
僕もそうだし、他の人もそうだ、皆が目の前の絶景にただただ感動し、夢中でシャッターを切っている。今日のようなコンデションは恐らくそうそうないと思う。
まさに旅行パンフレットで見るような、いやそれ以上の絶景が目の前に広がっている。ここでインスタしたら、絶対いいねが1000個以上つくと思う。
さて、いつも通りだが、今日もこの時点で既にお腹がいっぱい(笑)もう帰るのが億劫です。
さて、、、でもね、、、帰りますか!
富良野の街でガソリン給油、ホクレンフラッグをコンプリート完了!グーグルマップ設定「苫小牧」バイクも人間も絶好調!北海道ツーリング2017最後のミッション「目指せフェリー乗り場」いざ出発!
富良野から岩見沢方面へと向かう快適なワインディング。道幅が広く、交通量がほとんどなく、カーブが絶妙で景色もいい!北海道ではありふれた道だが、またこういう道を走るために僕は来年も北を目指すことだろう
1時間ほど走ると腹が減ってきた、何か美味いものが食いたいな!そういえば、岩見沢でライダー御用達の「もつそば」が食えるお店があったな。
どれどれ、、、なるほど今日は定休日か(笑)これは食ってみたかったぜ!
では、他のそば屋、、、ことごとく定休日、どうやら今日はそういう日らしい(ま〜天気と交換ですね)
しかし、こんなことでは僕は諦めない!美味い飯を食らうためにはいかなる努力も惜しまない!グーグル先生に聞いて見ると、いわゆる地元密着型の安くて美味い「かまだ屋」という蕎麦屋があるらしい。
じゃ〜そこで!岩見沢にて久しぶりの市街地に戸惑いながら、目的のお店に到着。
ジモティーが通う店に、明らかに異質なオーラが漂う荷物満載のアドベンチャーバイク、、、視線が痛いな(笑)食券を買うタイプの食堂は地元オーラ満載、よそ者失礼します!
あ〜これは来てよかった、美味い安い早い!こういうお店大好きです、絶品のうどんをあっという間にごっちゃんです!
さて、腹は満たされた、あとはひたすら苫小牧!なかなか良いペース。
今まで毎回最終日は、なんだかんだ言って焦ることが多かったが、そこはさすがに世界最強旅バイクR1200GS号!特に意識しなくても、途中で観光したり、ご飯を食べたりしても、いつの間にか予定の時間より早くコトが進んでいる。
そんなスーパー旅バイクのおかげで、予定よりかなり早く苫小牧に着く、、、いや着いちゃいそう。この時間の余り具合は流石に勿体ないな、、、ん?あの看板は!
「牛小屋のアイス」ガイドブックで気になっていたアイスクリームのお店の看板だ。
ここの近くにあるんだ?じゃ〜行くしかないよね!ラッキー、ちょうど甘いもの食べたかったんだよね。
こ、これですか?でか!アイスクリーム屋というより普通に牧場、そして砂利の駐車場、、、あ、、、やばい。深砂利じゃないので、普通に入って駐車場にバイクを停めたら、バイクが動かせなくなってしまった。
あ〜これは、、、細い砂利が滑るので踏ん張れない、だから取り回せない、しかも微妙な傾斜。これはやばい、アイスどころじゃない、ここから出れないぞ、、、またやってしまった。
呆然としていると「お兄さん、どうしました?」
まるでヒーローのように颯爽と現れたのは、地元ライダーの長身イケメンお兄さん!
聞けば大型免許を取って、何を買おうか物色中だが金欠(笑)アドベンチャーバイクに憧れているようで「GSカッケー、いいな〜」を連呼していた(笑)
大丈夫です、金欠だろうがなんだろうが、買えばなんとなりますよ(買ったらなんとかしますしね)
そんな、イケメンお兄さんに後ろから引っ張ってもらって、無事に砂利道脱出!もう感謝感激雨あられでございます。
今回の旅で、何度砂利にハマっては人に助けてもらったんだろう、、、僕は身長はあるが体重が皆無、だから乗るのは問題ないけど、車重のあるGSを取り回すのが正直かなりキツイのだ。
だから停車時は足をバタバタして出せる場所か、砂利道なら止めるときにバックで入るしかない、もうこれは今回の旅の失敗の数々で頭に叩き込んでおこう!
イケメンお兄さんにお礼を言って、いざ牛小屋のアイス!
店内に入ると何やら楽しげな雰囲気。
まるでDJのようなファンキーな出で立ちのフレンドリーな店長さん?おまけに働いている女子が皆可愛い。
こういうお店に入ると、つられてこっちも楽しくなってくる。名物のまぜまぜアイスを注文、種類がたくさんあるから、どれをマゼマゼするか選ぶのが楽しい!
そして当然のように美味しい!美味い!今まで食べたアイスの中で一番かも?いや本当に。アイス自体が美味しいのは間違いない、しかしそれを強力に後押ししているのはお店の雰囲気だ。
人を楽しませる!という行為は非常に難しい、それをナチュラルで出来ているこの店は、個人でビジネスをやっている身としては非常に参考になる。なぜこのお店が人気なのか理解できた気がする(単にアイスが美味いからだけじゃない)
いやぁ〜満足だ!最後に素晴らしいイベントに遭遇できた!
この旅全ての満足した僕とGS号は、セイコーマートで買い出しをして、苫小牧港フェリー乗り場へと向かうのだった。
不思議なものだ、さっきまで旅人だったのに、フェリー乗り場に着くや否や「あ、ブログ更新しないと!あれ?あのサーバーどうなったっけ?あ、あれ振込しないと!帰ったら掃除めんどいな、、、」急に頭が日常モードに切り替わるのだ。
案外、旅の終わりなんてあっけないものだ、しかし僕はそれでいい。
来年の夏、きっと僕はまたGS号と北の大地に戻ってくることだろう!
旅は終わらない、人生という旅路がまだまだ続くように。
ーさすライダーとGSの北海道ツーリング2017 これにて完結ー
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